飛騨古川駅から新宿駅まで高速バスで移動した時のメモ(足湯が気持ちいい)
濃飛バスの飛騨古川発・新宿(バスタ新宿)行の高速バスで飛騨古川駅前から新宿駅まで移動したので以下に備忘録も兼ねて感想などを記載する。
飛騨古川の高速バスの待合所はJR飛騨古川駅のすぐ隣にある。
当初はJR飛騨古川駅から東京駅まで列車(電車と新幹線)で移動しようと思っていたので飛騨古川駅の待合所に入ろうとしていたが、JRの電車が飛騨古川駅から発車するまでにかなりの時間があったので、ふと思いついてバスの待合所に入ってみた。
思いつきで入ったバスの待合所で気づいたのが東京までの高速バスの時刻表。
飛騨古川駅の高速バス待合所に掲示されている濃飛バスの高速バス時刻表。
15時25分に新宿行の高速バスが出発するということが分かった。
この高速バスは乗換不要で新宿に直行する便だから、乗り換えが必要なJRよりも移動が楽なのではないかと思いつく。
このバスは完全予約制なので、予約しないと乗車できないようだ。
予約するための濃飛バスセンターの電話番号は時刻表の下に記載されている。
時計を見ると、15時13分。
出発までに12分しかないけれど、間に合うだろうか。
濃飛バスセンターに電話をする。
「飛騨古川から新宿までの高速バスを予約したいです」
「いつ乗られますか」
「もうあと10分ぐらいで出発する15時25分発のバスです」
「御座席に空きがあるか調べます。...割高ですがひとりだけシートなら空いています」
「いくらですか」
「ええと...お待ちください。...通常料金より2000円高い8900円です」
(ひとりだけシートがどんなシートなのかの意味は分からないけれど、8900円ならJRの列車で東京に移動するよりはかなり安いなぁ。よし、高速バスで東京に移動しよう。)
「分かりました。新宿には何時に着きますか」
「21時30分頃です」
(飛騨古川から東京までが6時間で移動できるのであれば、現在、災害で一部区間がバスでの代替運行となっているJRの列車よりも所要時間が短いかも!?)
「分かりました。では、予約を御願いします」
「はい。では、御名前と御電話番号を御教えください」
私の名前と電話番号を伝え、予約が完了した。
電話を切った後で重大なことに気づいた。
高速バスの乗車料金の支払いはどうすればいいのだろうか。
既に高速バスが飛騨古川駅前に停車しており、バスの運転手さんがバスの前にいることに気づいたので尋ねてみると、バスの待合所の隣に切符売り場があるとのこと。
切符売り場に行き、バスの乗車券を購入する際に、何だか嫌な予感がしておそるおそる聞いてみる。
「すみません、もうすぐ出発する高速バスの乗車券を購入したいのですが、ひょっとしてクレジットカードは使えないのでしょうか。現金じゃないとダメですか」
「こちらは現金だけなんですよ」
「すみません、今、財布の中に現金があまりなくて、6000円ぐらいならあるのですが...」
「あらまあ。それでは、今から高山のバスセンターに私が電話連絡しておきますから、高山のバスセンターで購入を御願いします」
「高山ならクレジットが使えるんですね」
「高山なら使えます」
窓口の人の機転を利かせた親切で優しい対応に感謝した。
飛騨古川駅周辺には、コンビニがない。
コンビニのATMで現金を引き出す便利さに慣れ切っていた私は、財布にあまり現金を入れていなくても現金が少なくなってきたらコンビニで引き出せばいい、という気軽な気持ちでいた。
昨夜の居酒屋での食事、今日の御昼での食事で現金を使っていたことをすっかり忘れていた。
現金を補充できるコンビニがないと、このように現金がないと困る場面がある。
財布に現金をたくさん入れておくと私の性格では無駄遣いをしてしまうから本当はあまり現金を持っていたくはないのだけれど、今回のようなこともあるから、財布の中には3万円ぐらいは入れておいた方がいいかなぁ。
飛騨古川駅の高速バス待合所前に停車中の濃飛バスの高速バス。
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス車内の後部座席の様子。
バスの最後部にある洗濯籠のようなものの中には無料で使える毛布が入っている。
運転手さんのアナウンスによると、人数分はないとのこと。
熱中症になりそうな暑い日であるから、いくらバスの中で冷房が効いているとはいえ、誰も毛布は使わなかった。
もちろん、冷房で寒いと感じる人もいると思うから、夏でも毛布を配備している気配りは良いと思う。
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス車内の最後列の座席「ひとりだけシート」
私に割り当てられた座席は窓側だった。
誰かが途中のバス停で乗ってくるのかな、と思っていたら、新宿まで、私の隣には誰も座らなかった。
ひとりだけシートというのは、そういう意味だったのか!
つまり、2列並んだ席の両方を私が専有できるようであった。
これは、快適である。
高速バスの車内は決して狭苦しくはないけれど、3列独立シートではなく、2列×2列の合計4列シートであるから、それなりに窮屈感がある。
隣の人が家族、恋人、友人であれば気にならないとは思うけれど、知らない人が隣の席だったら、しんどいであろう。
そういったことを考えると、このひとりだけシートは素晴らしいサービスだと思った。
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス車内の充電可能なコンセント。
ノートパソコン(MacBook Air)のバッテリーが切れかけていたので、このコンセントで充電した。
出発してから2時間程度ではあるが、快適にこのバスの車内でノートパソコンを使用して仕事をすることができた。
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス車内の座席背もたれ裏側の装備品(取っ手、テーブル、網ポケット)。
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス車内の座席背もたれ裏側のテーブルを開いた状態時の様子。
写真で見るとテーブルは大きそうに見えるけれど、ノートパソコンを置いて仕事ができるほどの大きさはない。
ノートパソコンは膝の上に置いた方が良い。
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス車内の最後列座席から眺めたバス車内の様子。
飛騨古川では乗車する人があまりいなかったので、このようにガラーンとしていた。
高山では乗車する人がたくさんいたので、最終的には満席になった。
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス車内の化粧室(トイレ)。
常に見張っていたわけではないけれど、たぶん、新宿に到着するまでに誰も使用していなかったように思う。
バスタ新宿に到着するまでの間に、途中で3回ほど休憩所に寄ってくれるから、そこでトイレを済ますことができるからであろう。
高山濃飛バスセンターの切符売り場、観光案内所の入口ドア。
高山濃飛バスセンターの切符売り場。
飛騨古川のバスセンターの人からちゃんと事情が伝わっていて、スムースにクレジットカードで切符を購入することができた。
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス「ひとりだけシート」の乗車券。
《乗車券に記載されている情報》
[★][M]
中央高速バス乗車券 新宿~飛騨高山線(バスタ新宿(南口)行き)
乗車券 Reserved Ticket
To: Shinjuku Expressway Bus Terminal
古川駅前 ⇒ バスタ新宿(南口)
08月07日15:25初 ¥6,900
ひとりだけシート料金 ¥2,000
7012便 1号車 10D
指定便のみ有効 運航会社:濃飛乗合自動車
乗車券の変更・払戻は、出発時刻前までに窓口で行って下さい(電話ではできません)券面記載の出発時刻を過ぎますと無効となり、変更・払戻はできません。 濃飛乗合自動車株式会社 高山BC発行
2018.08.07 No.0066358794
濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス「ひとりだけシート」の領収書。
《領収書に記載されている情報》
高山BC2号機
No.0093153175
領収書
様
金額 ¥8,900
(消費税を含んでいます)
但し、高速バス代として
クレジットカード支払いにて
上記の金額を領収しました。
2018年08月07日
収入印紙濃飛乗合自動車株式会社
0577-32-1688
高山濃飛バスセンター
岐阜県高山市花里町6-65
※注意:高熱や日光に長時間当てないでください
高山濃飛バスセンターに停車中の濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス。
これから次の休憩所までの移動の間、ずっとノートパソコンで仕事をしていたため、風景はろくに見ることができていないが、ちらっと見た限りだと山の綺麗な風景を見ることができた。
ずっと眺めることができていたら、きっと楽しかったであろう。
平湯温泉の平湯バスターミナル・4番バス乗り場。
最初に訪れた休憩所。
高速バスの乗り場でもある。
時刻は16時55分頃。
「平湯バスターミナルの足湯」の案内板。
なんと、無料で利用できる足湯がある!
これは利用しなくては!
平湯バスターミナルの足湯と4番バス乗り場に停車中の濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス。
足湯の隣に高速バス乗り場があるとは。
なかなか良い眺めである。
平湯バスターミナルの足湯で両足を癒している様子。
靴下を脱ぎ、スーツのズボンを雑に捲し上げて両足をつける。
目的地到着までにまだまだ時間がかかるのであるから、今のうちに足の疲れを取っておこう。
気持ちいい。
休憩時間は10分ほどしかないから、足湯に入っていられるのはせいぜい5分程度であるが、それでも嬉しい。
ちなみに、どうやって足の水分を拭き取ったかだが、持っていたタオルハンカチを利用した。
こういうこともあるから、タオルハンカチを複数枚持ち歩いていると何かと便利だ。
高速バスでの移動の方が列車での移動よりも良い点は何か。
1.料金が安い。
2.完全座席指定だから、確実に座席に座れる。
3.サービスエリアなどの休憩所で休憩できる。
少なくともこの3点は思いつく。
休憩所での休憩は、通常は、トイレ休憩。
食べ物や飲み物を購入、ということも休憩の1つだ。
これらは珍しくない。
足湯で休憩ができる、というのはかなり珍しいのではないだろうか。
しかも、足湯の名称が平湯バスターミナルの足湯となっていて、高速バスの利用者への気配りが感じられる。
他の高速バスの休憩所でも、このような足湯がどんどん広がってほしいなぁ。
平湯バスターミナル前の流水で冷やされているおいしそうな冷やしトマト。
トマトは「地元産 品種 桃太郎 1コ100円」ということで、なんと無人販売。
トマトが欲しい人は、1個あたり100円の料金を料金箱に入れることで購入できるようであった。
もっと早く気づいていれば、トマトを購入して、足湯につかりながらトマトを食べたと思う。
気づいたのがバスの出発間際であったから、バスの車内でトマトの丸かじりをするのは、ちょっと食べにくい...トマトの汁がバスの車内に飛び散ると色々な人に迷惑がかかる...と思って、購入を断念した。
レスト&スパ アルプス街道平湯の建物外観(正面入口付近)。
レスト&スパ アルプス街道平湯の建物外観と駐車場。
出発した高速バスの車窓から、この遠ざかる風景を眺めた。
このように山の中にある休憩所。
良いところだと思う。
諏訪湖サービスエリアの建物外観、駐車場。
2番目に訪れた休憩所。
ここでトイレ休憩。
時刻は18時39分頃。
釈迦堂サービスエリアの建物外観(夜の様子)。
3番目に訪れた休憩所。
ここでトイレ休憩。
時刻は19時52分頃。
釈迦堂サービスエリアの弁当売り場に並ぶおいしそうな色々な種類の弁当。
お腹が空いたので、バスの車内で弁当を食べることにした。
釈迦堂サービスエリアで購入したヘルシー和風弁当。
料金は410円。
安い。
おいしい。
ヘルシーなのに、ボリューム感があって満腹になれた。
バスタ新宿に到着して停車中の濃飛バスの飛騨古川発・新宿行の高速バス。
途中、渋滞が発生していたようであるが、バスは予定よりも数分早い時間で到着した。
時刻は21時28分頃。
飛騨古川から新宿まで高速バスで移動した時の所要時間は約5時間30分。
休憩が1時間30分おきぐらいにあり、3回も休憩があった。
私のように飛騨古川から乗車した人は、途中の高山での停車も、休憩とみなすことができるであろう。
飛騨古川から乗車した人だと、途中4回も休憩があることになる。
高速バスの移動はしんどいと思う人が多いかもしれないけれど、これほど休憩が多いと、体は楽である。
また、利用したいと思った。