USBメモリ内からTera Termを起動する方法
Tera Termは、Windows PCにインストールして使用することの方が多いかもしれないが、PCにインストールせず、USBメモリに入れて持ち歩くこともできる。
通常は、そのようなことをする必要性はないかとは思うが、PCにTera Termをインストールしたくない(あるいはインストールできない)時には、USBメモリなどの外部媒体に入れたTera Termを使用するとよいかもしれない。
USBメモリ内からTera Termを起動する方法は、以下の通り。
1.Tera Termのプログラムファイルを配布元サイトよりダウンロードする。
この時に、プログラムファイルは、インストーラー版ではないもの(つまりアーカイブ版)を選択する。
私が先日ダウンロードして試したのは、圧縮ファイル形式のteraterm-4.86.zipというファイル名のものだった。
2.ダウンロードしたファイルを解凍し、USBメモリ内に保存する。
3.日本語環境を設定する
teraterm-4.86.zipを解凍したファイルの中には、README-archive-ja.txtというファイルがあった。
このファイルを開くと、冒頭に「アーカイブ版の注意」とあり、以下のように日本語環境の設定方法が記載されていた。
メニューやダイアログの日本語を有効にするには、TERATERM.INI の
UILanguageFile を lang\Japanese.lng に変更してください。; User interface language file that includes message strings.
; Tera Term uses English message when the filename is not specified.
UILanguageFile=lang\Japanese.lng
この設定をしないまま、Tera Termを起動すると、Tera Termの画面内のメニュー等が英語表記になってしまうので、日本語表記でTera Termを使用したい場合は、TERATERM.INIをメモ帳等で開いて修正する必要がある。
4.Tera Termのアイコンをダブルクリックする。
解凍したファイル内には様々なアイコンがあるが、Tera Termを起動するアイコンファイル名は、
ttermpro.exe
だった。
このファイルをダブルクリックすることで、Tera Termが起動した。
なお、Tera TermをUSBメモリで起動する時の注意点は、思いつく限りでは以下の通り。
1.Tera Term操作中にUSBメモリをうっかり抜かないこと
Tera Termで操作中であるにもかかわらず、ファイル受け渡し等の理由でUSBメモリをうっかり抜いてしまうことがあるかもしれない。
そんなことをやってしまいそうな人は、USBメモリ内のTera Term一式フォルダをWindows PCのデスクトップにコピーし、デスクトップからTera Termを起動した方がよいかもしれない。(その場合は、作業後にデスクトップからTera Term一式フォルダを削除するべきかどうかなどは検討しておく必要がある。)
2.USBメモリの空き容量に余裕があること
Tera TermのログファイルをUSBメモリ内に保存する設定にした場合、USBメモリ内に空き容量がないとログが保存できなくなってしまうので注意が必要。