Windows 7のコマンドプロンプトで使用できるnslookupコマンド、オプションの一覧と説明
Windows 7のコマンドプロンプトで使用できるnslookupを「help」コマンドで確認してみた。
<確認方法>
1.コマンドプロンプトを起動する。
2.nslookupと入力し、[Enter]キーを押下する。
3.helpと入力し、[Enter]キーを押下する。
<上記の結果、表示されるnslookupコマンド、オプションの一覧と説明>
> help
コマンド: (識別子は大文字で示され、[] はオプションを意味します)
NAME - 既定のサーバーを使用するホスト/ドメイン名に関する情報を印刷します
NAME1 NAME2 - 上記と同様ですが、NAME2 をサーバーとして使用します
help または ? - 一般的なコマンドに関する情報を印刷します
set OPTION - オプションを設定します
all - オプション、現在のサーバー、およびホストを印刷します
[no]debug - デバッグ情報を印刷します
[no]d2 - 完全なデバッグ情報を印刷します
[no]defname - 各クエリにドメイン名を付加します
[no]recurse - クエリへの再帰回答を要求します
[no]search - ドメイン検索一覧を使用します
[no]vc - 常に仮想回線を使用します
domain=NAME - 既定のドメイン名を NAME に設定します
srchlist=N1[/N2/.../N6] - ドメインを N1 に設定し、検索一覧を N1、N2 などに設定します
root=NAME - ルート サーバーを NAME に設定します
retry=X - 再試行の回数を X に設定します
timeout=X - 初期タイムアウト間隔を X 秒に設定します
type=X - クエリの種類を設定します (A、AAAA、A+AAAA、ANY、CNAME、MX、NS、PTR、SOA、SRV など)
querytype=X - type と同じです
class=X - クエリのクラスを設定します (IN (Internet)、ANY など)
[no]msxfr - MS 高速ゾーン転送を使用します
ixfrver=X - IXFR 転送要求で使用される現在のバージョンです
server NAME - 現在の既定のサーバーを使用して、既定のサーバーを NAME に設定します
lserver NAME - 初期サーバーを使用して、既定のサーバーを NAME に設定します
root - 現在の既定のサーバーを root に設定します
ls [opt] DOMAIN [> FILE] - DOMAIN 内のアドレスを一覧表示します (オプションとして FILE に出力します)
-a - 正規名とエイリアスを一覧表示します
-d - すべてのレコードを一覧表示します
-t TYPE - 指定の RFC レコードの種類のレコードを一覧表示します(A、CNAME、MX、NS、PTR など)
view FILE - 'ls' 出力ファイルを並べ替えて、pg で表示します
exit - プログラムを終了します
<使用例:set type=any>
1.コマンドプロンプトを起動する。
2.「nslookup」と入力し、[Enter]キーを押下する。
3.「set type=any」と入力し、[Enter]キーを押下する。
※以下の結果が表示される。
> set type=any
> nobuneko.com
サーバー: cdns01.kddi.ne.jp
Address: 2001:268:fd07:4::1
権限のない回答:
nobuneko.com
primary name server = dns1.name-services.com
responsible mail addr = info.name-services.com
serial = 2002050701
refresh = 10800 (3 hours)
retry = 3600 (1 hour)
expire = 604800 (7 days)
default TTL = 3600 (1 hour)
nobuneko.com internet address = 203.189.104.165
nobuneko.com MX preference = 10, mail exchanger = mail.nobuneko.com
nobuneko.com nameserver = dns4.name-services.com
nobuneko.com nameserver = dns5.name-services.com
nobuneko.com nameserver = dns3.name-services.com
nobuneko.com nameserver = dns2.name-services.com
nobuneko.com nameserver = dns1.name-services.com
※「set type=any」と指定することで、プライマリDNSサーバ、MXレコードなどの情報を表示できる。
<使用例:server DNSサーバ名>
1.コマンドプロンプトを起動する。
2.「nslookup」と入力し、[Enter]キーを押下する。
3.「server DNSサーバ名」と入力し、[Enter]キーを押下する。
※以下の結果が表示される。(DNSサーバ名が「dns1.name-services.com」の場合)
> server dns1.name-services.com
既定のサーバー: dns1.name-services.com
Address: 98.124.192.1
※「server DNSサーバ名」と指定することで、コマンドプロンプトでのnslookup実行時に参照するDNSサーバを設定できる。
<使用例:ls ドメイン名>
1.コマンドプロンプトを起動する。
2.「nslookup」と入力し、[Enter]キーを押下する。
3.「server ドメイン名」と入力し、[Enter]キーを押下する。
※以下の結果が表示される。(DNSサーバ名が「dns1.name-services.com」の場合)
> ls nobuneko.com
[dns1.name-services.com]
*** ドメイン nobuneko.com を一覧表示できません: BAD ERROR VALUE
コンピューターへのゾーン nobuneko.com の転送が DNS サーバーによって拒否されました。
この処理が正しくない場合は、IP アドレス 98.124.192.1 の DNS サーバーでnobuneko.com のゾーン転送セキュリティ設定を確認してください。
※参照するDNSサーバのセキュリティ設定によっては、上記のように「一覧表示できません」というエラーになることがある。
エラーにならない場合は、ドメインに設定されているサブドメイン一覧を表示することができる。