笑ってしまった遅刻の理由 ……スニーカー!?
会社で遅刻をする常習犯の人から、朝私に電話がかかってくる時は、その電話の内容のほとんどは、遅刻する、あるいは、遅刻するかも、というものだ。
彼のこれまでの遅刻の理由(言い訳?)は以下だった。
- 寝過ごした。
- 徹夜で仕事していたら、いつの間にか気絶していて何故かソファーで目が覚めた。
- 朝5時には起きていたんですが、二度寝したみたいで……。
- 自転車のチェーンが外れた。
- 電車を乗り過ごした。
- 電車を乗り間違えた。
- 電車の時間を勘違いしていた。
- 土曜日だと電車の本数が少なくて、これは想定外だった。
- 電車が止まっていた。(都会ではよくあることみたいだが……)
- お腹が痛くて途中の駅でトイレに入っていた。
今朝電話がかかってきた時も、たぶん、このどれかだろう、と思ったが、いつもと違っていた。
駅まで来たら、スニーカーを履いていたことに気づいて、慌てて家に戻って……遅刻するかも。いや、ギリギリ間に合うかも。
スニーカーというのを聞いて笑ってしまった。
入社の面接でスニーカーだったらダメかもしれないが、普通の出勤で間違ってスニーカーを履いてきてしまっても、それが大問題になるとは思えないので、遅刻のリスクを冒すぐらいだったら、そのまま来たら良かったのに、と思ったが、彼は必死だったので、苦笑しながら、「分かった。頑張れ」と励ましてみた。