特急サンダーバード35号・金沢行が運行取り止め→金沢駅で無料宿泊

JR新大阪駅17時16分発のサンダーバード35号・金沢行に乗っていると、JR和邇駅(わにえき)で列車が長時間止まった。
いつから止まっていたのかの正確な時間はメモをしていなかったけれど、18時0分頃には止まっていたと記憶している。

18時3分頃、車内アナウンスが流れる。
「ただいま前の列車の運転士が架線に付着した飛来物の確認を行っています。安全の確認が取れ次第、列車の運行を再開します」

この時はまだ「ふーん」というぐらいの感想しかなかった。
仕方がないので気長に待つことにする。

30分ほど待った18時35分頃、再度アナウンスがあった。
「架線に付着した飛来物について確認を行っておりましたが、この先の安全が確認できないことが分かりましたので、この列車は運行を取りやめます。向かい側のホームに停車中の列車に乗り換えて頂き、京都駅でお乗り換えとなります」

アナウンスが終わり切らないうちに、乗客達から怒号や
悲鳴が上がる。

「ええええ」
「どういうこと」
「えぇ、どうしよう。ゴールデンウイーク最終日よ!」

乗客達の中にはのんびりしている人達もいた。
「よし、明日も休んで11連休にしよう」
これぐらい余裕がある人生の方が、いいなあ。

私は怒号や悲鳴をあげたりはしなかったが、これからの移動ルートをどうするべきか、必死で考え始めた。
私の場合、金沢駅が最終目的地ではない。
金沢駅から新幹線に乗り換えて上越妙高駅にまで行って、そこから他社の路線に乗り換えないといけない。
金沢駅にまでしか行けそうもない場合、本日宿泊予定であった上越妙高駅周辺のホテルの予約をキャンセルして金沢駅周辺でホテルを探さないといけない。

和邇駅でサンダーバード35号・金沢行を下車して連絡通路に向かう乗客達

アナウンスからさらに15分ほど待った18時50分頃、他の乗客達と共に特急サンダーバード35号・金沢行の列車を和邇駅のホームで降りた。

和邇駅の連絡通路を歩く乗客達

この写真では分かりにくいが、和邇駅の連絡通路には電気がついておらず、薄暗くて通路が見えにくい。
蛍光灯などの照明器具はあるのに電気がついていないということは、駅が停電していたのかもしれない。
線路上の架線(電線)に飛来物が付いているということは、JRの関連施設のみ停電しているのかな。

JR和邇駅の駅名標と駅周辺の景色

JR和邇駅の駅名標の隣にある窓から外の景色が見えた。
駅周辺の建物に明かりがついているので、停電はしていないかも!?
停電していたとしてもごく一部の施設のみ!?

JR和邇駅ホーム、JR湖西線の列車(新快速)

この写真のJR湖西線の列車(車内アナウンスによると新快速)に乗って京都駅に向かう。

列車は18時59分に出発した。
車内アナウンスによると、1時間25分遅れで列車は出発したこと、京都駅で乗り換えできるサンダーバード号は運行を取りやめた湖西線経由ではなく、米原経由に路線を変更して運行するとのこと。
列車が京都駅に着いた時刻は19時30分頃。
和邇駅から京都駅までの移動には約30分かかった。

京都駅で列車を降りてもどうしたらいいのかがよく分からなかった。
たまたまホームにいた駅員さんに聞くと、0番線に向かってください、とのことだったので0番線ホームに向かう。

JR京都駅ホームのサンダーバードの時刻案内板

19時33分の時点で、19時10分発のサンダーバード41号・金沢行がまだ出発していなかった。

JR京都駅の0番線ホームに停車中のサンダーバード41号・金沢行の列車前の多数の乗客達

0番線ホームに停車中のサンダーバード41号・金沢行には多数の乗客達が車両内に向かっていた。
もともと乗車する予定だった乗客達に加えて、全員ではないのだろうけれど特急サンダーバード35号・金沢行の乗客達も乗るのだから、乗客の半分ぐらいの人達が座ることができず、立つことになる。
そんな状況ではあるけれど、私も特急サンダーバード41号・金沢行に乗車することにした。
自由席車両には人が殺到して乗れなくなったので、どうしようかと考えていると、駅員さんが指定席車両のデッキや通路に立って乗れることを案内していたので、指定席車両に向かい、指定席車両の通路に立つことにした。
京都駅から金沢駅までは通常の時刻表通りであれば2時間13分ほどで到着する予定である。
少なくとも2時間13分は通路で立つことになるのであろう、と考えると気が滅入ってくる。

特急サンダーバード41号・金沢行は時刻表通りだと19時10分発だったが、出発したのは40分遅れの19時50分だった。
特急サンダーバード35号が運行を取りやめずに時刻表通りに運行していれば19時55分には金沢駅に到着していたことを考えると、特急サンダーバード35号の乗客からすると、2時間30分ほど遅れていることになる。

車内アナウンスが流れる。
「本日は強風のため飛来物が電線に絡まり、湖西線内で列車の運行ができなくなり、米原ルートで運行しております。各駅への到着時刻は、予定時刻よりも70分程度遅れる見込みです」

金沢駅で北陸新幹線に乗り換える予定だったけれど、どうなるのだろう。
出発して早々、車掌さんが来たので聞いてみると、まだどうなるか分からないので車内アナウンスでお知らせします、とのこと。
何もアナウンスがないまま1時間が経過し、車掌さんが現れたので聞いてみる。

「北陸新幹線への乗り換えはできるのですか?まだアナウンスがないのですが。乗り換えができないのであれば金沢駅前のホテルを予約するなど、今後の動きを早く決めたいのです」
「まだどうなるのか決まっていません。今、新幹線に乗り換える人がどれくらいいるのかを確認しているところです。決まり次第、アナウンスします」
「分かりました」

車掌さんは新幹線に乗り換える人数次第と言っていたけれど、人数は数えられていないし、車両内がかなり混雑しているからか乗客達の乗車券、特急券を確認する作業も行われていない。
私のように自己申告をした人の人数だけを数えているのだろうか。
システム的に簡単に分かる方法はないように思うけれど、まさか、金沢駅に到着する数十分前とかに「新幹線にお乗り換えのお客様はいらっしゃいますか」と聞いて回るのかなあ。

22時19分頃、車内アナウンスが流れる。
「次は終点の金沢です。到着予定時刻は22時36分です」
新幹線への乗り換えのアナウンスは一切なかった。
車掌さんは、これまで2回もアナウンスしますと言っていたけれど、アナウンスはされなかった。

アナウンス後しばらくして、車掌さんが車両内に現れたが、スイスイと歩いて行って私の横を素通りしていく。
車掌さんを追いかけて聞いてみる。
「上越妙高駅に行きたいので金沢駅で北陸新幹線に乗り換えられるかどうかを確認したい、という件について、アナウンスがなかったのですが、結局どうなったんですか?」
車掌さんは慌てて答える。
「上越妙高駅には本日中に新幹線では行けないことになりました。当社でホテルをご用意致しますので、本日は金沢で宿泊をして頂くことになります。シングルとツイン、どちらでご用意しましょうか」
「シングルでお願いします」

JRで無料でホテルを用意してくれるのは有難いけれど、私が上越妙高駅まで行くことを車掌さんに相談しなかったら、ホテルには自腹で泊まることになっていたのだろうか。
その点がとても気になる。
今後気をつけることとしては、運行取りやめなどの理由で目的地までたどり着けなくなった乗客向けに、JRが無料のホテルを用意することがあるかもしれないということ、自己申告をしないとそのような特別対応は受けられないかもしれないことを覚えておこう。

金沢駅に到着したのは22時36分。
特急サンダーバード41号の時刻表通りの到着時刻21時23分からは約73分遅れ。
特急サンダーバード35号の時刻表通りの到着時刻19時55分からは約161分遅れ。
新大阪駅から金沢駅までの移動に5時間20分(320分)もかかったのでかなり疲れた。

22時45分頃、精算所に並んでいると「上越妙高より先に行かれるお客様はいませんか」と駅員さんが呼びかけていたので挙手した。
少なくとも5人ほどの該当者がいるようだった。
駅員さんから我々は精算所には並ばなくてよいと言われ、改札口前に集合となった。

22時49分、駅員さんに改札口を通らずにみどりの窓口まで案内された。
「まずはお手持ちの切符を明日の切符に変更させて頂きます」

金沢駅から上越妙高までの新幹線自由席特急券が本日のみ有効の券であったため、みどりの窓口で明日有効の券に変更してもらった。

金沢駅から上越妙高駅までの新幹線自由席特急券(2019年5月6日当日限り有効)
(切符変更前)JR松山駅で発行した2019年5月6日当日限り有効の金沢駅から上越妙高駅までの新幹線自由席特急券

金沢駅から上越妙高駅までの新幹線自由席特急券(2019年5月7日当日限り有効)
(切符変更後)JR金沢駅で発行した2019年5月6日当日限り有効の金沢駅から上越妙高駅までの新幹線自由席特急券

この後、23時にはJR金沢駅直結のホテル・ヴィアイン金沢にチェックインできた。
ホテルのフロントで「列車が遅延したのでJRでホテルを取ってくれたらしくて」と伝えると、慣れた感じですぐに対応してくれた。
支払い手続きは不要(無料)であった。
ヴィアイン金沢にはこれまでに何度か宿泊したことがある。
金沢駅直結で、改札口がすぐ目の前にあるホテルだから、金沢駅を使うという点での利便性は最高だ。
ホテルの部屋も綺麗で落ち着けるし、良い印象を持っている。
良いホテルに無料で宿泊できるのは有難い。

列車遅延についてはこれまでに何度も経験しているけれど、ホテルまで用意されるケースになったのは今回が初めてであった。
もしかしたら、新幹線に乗り換える人がものすごくたくさんいた場合は、新幹線の乗り換えができたのかもしれない。
このあたりは、コストや影響度の兼ね合いで決まるのだろう。

翌朝、始発となる金沢駅6時13分発の新幹線はくたか552号・東京行で上越妙高駅に移動することになる。
寝坊しないようにしなくては。

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