新青森駅を寝過ごして新函館北斗駅に到着してしまい、夜行フェリーで青森に移動した思い出
何週間か前のこと。
東京から青森県弘前市に向かうために、19時20分東京駅発の新幹線に乗った。
新青森駅には22時32分に到着予定で、新青森駅で降りて弘前駅には電車で向かう予定であった。
東京都区内から弘前駅までの乗車券と東京から新青森までの新幹線特急券。
《乗車券と新幹線特急券に記載されている内容》
C制 乗車券(幹)
区 東京都区内 → 弘前
経由:新幹線・新青森・奥羽
7月5日から7月9日まで有効
券面表示の都区市内各駅下車前途無効
¥10,480
29.-7.-5 東京駅@29発行
30843-02(2- )R001C31
C制 新幹線特急券
東京 → 新青森
7月5日(19:20発)(22:30着)C34
はやぶさ33号 7号車10番A席
¥7,200
N06690
R001
29.-7.-5東京駅@29 (2- ) 30843-01
この切符を買う時に駅員さんに「終点は新青森駅ではなくて北海道なんですよね?」と聞いた。
駅員さんからは「そうです」という返事があったので、「寝過ごすと、北海道に着いてしまいますね」と冗談を言って笑った。
その冗談が現実になってしまったので、こんな冗談は言うのではなかったと後悔することになる。
新幹線の座席に座ってからしばらくは起きていたけれど、連日の睡眠不足による睡魔には勝てず、睡眠を取る絶好の機会を逃すものか、と私の本能が考えたのであろう。
いつの間にか眠りに落ちていた。
目覚めて時計を見た時は愕然とした。
新青森駅を降りる時間を20分も過ぎていた。
何かの間違いであってほしいと思い、事前に画面キャプチャをしていたYahoo!路線で検索したルートの予定時刻と腕時計の針が表す時刻を何度も見比べる。
新青森駅を寝過ごしたことは疑いようのない事実であることが分かり、頭の中がグルグルと目眩がするように回り始める。
今乗っている新幹線は北海道に向かっている。
北海道に到着後、新青森駅に向かう新幹線に乗れば引き返せるが、新幹線は24時間運行ではない。
まだ北海道に着いていない現時点で深夜0時まであと1時間という時刻だから、北海道に着いてから新青森駅にまで移動できる新幹線の最終便にはほぼ間違いなく乗れない。
翌朝の始発で移動するしかない。
始発に乗っても翌日の約束の時刻に間に合うのかどうか。
新幹線は長いトンネルを走っているらしく、携帯電話とスマートフォンの電波状況が圏外となっていて、インターネットでYahoo!路線検索を開いて時刻表を調べたり、何か良い解決策がないかとGoogleで調べることもできない。
翌日の約束の時刻とは、翌朝の8時40分。
翌朝の8時40分に、私が宿泊するホテルの入り口に取引先の人が迎えに来てくれる予定。
その人とはまだSkypeでのビデオ会議と携帯電話で話しただけで、会うのは明日が初めて。
今後の大切な取引先の人と会うのに、遅刻などはあってはならない。
10分経過。
携帯電話とスマートフォンの電波状況は改善せず、圏外表示のまま。
ずっとトンネルを走っている。
新青森駅を寝過ごしたのだから、向かっている先は北海道。
この長いトンネルは、海の下を走る青函トンネルなのだろう。
初めて通る青函トンネルが、まさかこんなにも忘れられない緊迫感に満ちたものになろうとは!
スマホなんてインターネットに繋がらなければ、役に立たないことが多すぎる。
コンピュータ、インターネットに頼り過ぎていてはダメだ。
紙の分厚い時刻表なら、青函トンネルの中だろうと使える。
デジタルな手段だけに頼ってはダメだ、アナログな手段も大事だ!
今年、特に流行りだしているAIもインターネットが万全の状態で使えなければ、役に立たない。
完全にスタンドアローンのAIであればネットワークと切り離されても問題はないのだろうけれど、ネットワークに頼っているAIは、どうだろうか。
ネットワーク障害が起きたら、インターネットに繋がらないとブラウザが無価値になるのと同様に、役に立たなくなるであろう。
そうなったら、頼りになるのは自分自身か、自分以外の人...。
自分以外の人...。
そうだ、車掌さんに相談しよう。
車掌さんのいる車両まで歩いて行くと、若い男性の車掌さんが通路にいて、「どうされましたか?」と優しく声をかけてくれた。
これだけで安心した。
ペッパー君には悪いけれど、もしここにいたのが車掌さんではなく、ペッパー君のようなロボットで、時と場合を選ばない普段通りの無感情な機械音声で声をかけられていたら、私の不安は倍増していたであろう。
車掌さんに事情を説明する。
「新青森駅で降りるつもりが寝過ごしてしまいました。今は北海道に向かっているのでしょうか。北海道から新青森駅に戻る便は、もう明日の朝までないでしょうか」
「はい、新幹線はもうありません。青森まで移動する方法がないわけではありません。深夜フェリーで青森港まで移動する方法があります。どうされますか?寝過ごしたということであれば、この切符で明日の始発で新青森駅まで移動することはできます。その場合は、料金はかからないようにできますよ」
寝過ごした客のために、JRが救済措置として本来降りる予定であった駅まで戻る料金については請求をしないという特別対応を行ってくれる場合があることは知っていたが、まさか自分がその恩恵を受ける日が来るとは。
「ありがとうございます。そうしたいです。その場合、弘前駅には何時に着くのでしょうか」
私の最終目的地は新青森駅ではなく、そこから電車に乗り換えてさらに移動した先にある弘前駅であった。
車掌さんはタブレットで調べ始める。
JR専用のアプリなのか、インターネットに繋がっていなくても、時刻表を調べることができるようであった。
羨ましい!
そんな良いアプリがないかどうかを私も後で探してみよう。
「始発で移動して、新青森駅から電車で弘前に移動した場合、弘前駅には8時40分に着きます」
取引先との待ち合わせ場所は弘前駅から徒歩12分ほど離れたホテル前で、待ち合わせ時刻は8時40分。
電車が弘前駅に着くのが8時40分ということは、ホームから改札口を抜けて駅前に出るまでに3分ほどはかかるであろうことも考えると、ホテル前に到着できるのは8時55分頃。
15分遅刻する。
翌日の朝、取引先の人に電話をして待ち合わせ場所を弘前駅前に変更してもらい、待ち合わせ時刻を5分遅い時間にしてもらえば良いのではないかと少し悩むが、この考えは捨てた。
青函トンネルの中はインターネットも電話も使えないので北海道の新幹線の駅前のホテルに空き部屋があるかどうか分からないし、仮にホテルに泊まれたとしても、今回新幹線を寝過ごしたようにホテルで寝坊して新幹線の始発に乗れなかったら、新幹線の便数にもよるが、15分どころではないレベルの大遅刻をする。
いつも朝5時頃には起床できているから、新幹線の始発の時間は早すぎる時間ではないが、絶対に寝坊しないとは言い切れない。
この10年の間、仕事で寝坊したことは恥ずかしながら2回もある。
2回の寝坊も、連日の睡眠不足と疲労蓄積があったので、正直なところ、仕方がないのではないかと思っていて、この2回の寝坊を自分だけの力で防ぐことは難しかったように思える。
連日の睡眠不足と疲労蓄積に悩まされている今の状況では、翌朝、この10年での3回目の寝坊をしてしまう可能性がある。
新幹線で降りる駅を寝過ごしてしまった今回の状況を考えても、ホテルで寝坊する可能性をゼロにできない。
青森行きの深夜フェリーであれば寝過ごすということはない。
もし起きられなかったら、フェリーのスタッフには迷惑をかけるけれど、叩き起こしてもらえるだろう。
「弘前駅に8時40分に到着するのでは遅いので、深夜フェリーを使いたいです。フェリー乗り場にはどうやって行けばよいでしょうか」
「新幹線を降りたらすぐに23時46分発の電車に乗り換えて五稜郭駅まで行き、五稜郭駅からはタクシーで20分くらいで函館港に着きます。0時30分発の津軽海峡フェリーに乗ると青森港には4時10分に到着しますので、そこからタクシーで青森駅までは20分くらいです。全部で料金が1万円くらいはかかりますが、よろしいですか」
高額な無駄な出費は仕方がない。
お金のことを心配してくれている車掌さんには感謝の気持ちでいっぱいである。
「はい、構いません。フェリーで行きます。親切に教えて頂きましてありがとうございます。とても助かります」
JRの車掌さんにこれほど感謝したことはこれまでない。
新幹線の指定席の座席に戻った時には、心に落ち着きを取り戻していた。
これからの移動に若干の不安はあるものの、この状況を楽しむまでになっていた。
夜行フェリーは、寝台列車と夜行バスと同様に大好きなので、夜行フェリーに乗ることについては待ち遠しい、という気持。
これから経験するであろう楽しいことを想像しているうちに、終着駅の新函館北斗駅に到着した。
到着時刻は23時33分。
寝過ごした新青森駅で本来は22時30分に下車する予定であったことを考えると、新青森駅から新函館北斗駅までの新幹線での移動時間は約1時間であることが分かる。
新青森駅を寝過ごすと途中下車もできないので、新函館北斗駅からの折り返しの新幹線が動いている時間帯であっても、青森に戻るまでに2時間から3時間はかかりそうだ。
次回から、新青森駅を絶対に寝過ごしてはいけない、と強く思いながら、新函館北斗駅のホームに降り立つ。
新幹線・新函館北斗駅ホームの柱にある「しんはこだてほくと」の平仮名の駅名表。
新幹線改札口で駅員さんに事情を話し、新青森駅から新函館北斗駅まで乗り越した追加料金を支払う。
追加料金は6160円だった。
仕方がないことだけれど、高いなぁ...。
新幹線改札口で追加料金の支払いをしている時に、宿泊予定の弘前市内のホテルから電話がかかってきた。
チェックイン予定時刻を過ぎても私が到着しないことと、私にとっては珍しくクレジットカードによる事前決済ではなくて現地での現金決済で予約をしていたから、ホテルのスタッフとしては連絡なしの不泊で費用回収もできないとんでもない悪質な客ではないかと心配になったのであろう。
ホテルのスタッフには「朝7時頃になると思いますが、何とかしてそちらに行きます。料金もその時に支払います」ということを伝えて謝罪した。
新函館北斗から五稜郭までの乗車券。
《乗車券に記載されている内容》
乗車券
新函館北斗 → 五稜郭
経由:函館線
7月5日当日限り有効 ¥260
下車前途無効
29.-7.-5 新函館北斗駅MR4発行
40004-01 (1- ) C31
「入鉄済」という文字と新幹線の絵が入った「新函館北斗駅 JR北海道」のスタンプが格好いい!
在来線ホームにある新函館北斗の駅名表。
新幹線改札口から在来線ホームまではゆっくり歩いて1、2分程度の距離。
深夜の時間帯だからか、人はほとんどいない。
新函館北斗駅1番ホームと発車時刻を表示した電光掲示板。
発車時刻は23時46分。
新函館北斗駅1番ホームに停車中の電車・はこだてライナー。
新函館北斗駅1番ホームに停車中の電車・はこだてライナーの車体に記載されている「はこだてライナー」の名前。
この電車に乗って五稜郭駅まで移動する。
五稜郭駅には0時1分に到着した。
新函館北斗駅から五稜郭駅までの電車の乗車時間は15分だった。
夜の五稜郭駅ホームに停車中の電車・はこだてライナー。
五稜郭の駅名標。
五稜郭駅の改札口前付近。
五稜郭駅の改札口前の待合室。
本来であれば、五稜郭駅の駅舎外観を写真に撮りたいところであった。
今回乗車した電車が終電であるため、のんびりしていると駅前のタクシーがいなくなってしまうと大変なことになるから、五稜郭駅前で客待ちをしていたタクシーに大急ぎで乗車する。
五稜郭駅から函館ターミナルまでのタクシーの料金は1430円。
移動時間は約8分だった。
函館ターミナルの玄関。
時刻は0時11分。
フェリーの出向時刻は0時30分なので乗船時刻までにはまだ余裕がある。
函館ターミナルの発券カウンター。
1階には乗客もフェリー会社の社員さんも誰もいなかったが、私がカウンターに近づくとフェリー会社の社員さんがさっと登場した。
津軽海峡フェリーの函館から青森までの乗船券。
午前0時30分に函館を出港する津軽海峡フェリーに乗船すれば、午前4時10分には青森に到着するようである。
函館から青森までのフェリーでの移動時間は3時間40分。
料金は2770円。
この所要時間と料金についての知識は今後何らかの役に立つかもしれないので覚えておかなくては。
《乗船券に記載されている内容》
乗船券 津軽海峡フェリー No.41-2502-001/001 No.41-2502-001/001
函館→青森
7月6日 2便(0:30発)ブルードルフィン
スタンダード
大人1名
ご利用明細 現金 合計¥2770
本日は津軽海峡フェリーをご利用頂き、誠にありがとうございます。
徒歩にてご利用のお客様は30分前までに乗船口へお進みください
2017年07月06日津軽海峡フェリー(株)函館 発行 ◎裏面をご覧ください
津軽海峡フェリー乗船券の裏面の注意事項とお願い事項。
《乗船券の裏面に記載されている内容》
本日は当社フェリーをご利用いただきまして、誠に有難うございます。
<ご注意、お願い>
1.本航送は当社の運送約款および運賃・料金適用条項によります。
2.乗船券は切り離すと無効になります。
3.本券は目的地までお持ち下さい。
4.上下船時は係員及び、乗組員の誘導に従ってください。
5.乗船後は、ギアをパーキングに入れ(MT車の場合はローかバック)、サイドブレーキを必ず強く引いて下さい。
6.航海中の車内残留は禁じられております。
7.乗船券・ご利用案内書・引換券を紛失した場合は再度購入しなければ乗船出来ませんので大切に保管して下さい。
8.引換券は予約の有無に係わらず、窓口に提出し乗船手続きをして下さい。
9.ご利用案内書及び引換券の有効期間は発売当日を含め14日間です。
10.船内は所定の喫煙場所を除き、禁煙となっております。
※上等級(個室)も禁煙となっております。
函館フェリーターミナル3階から眺めた津軽海峡フェリーのブルードルフィン。
函館フェリーターミナル3階からフェリーまでの連絡通路。
函館フェリーターミナル3階の連絡通路と津軽海峡フェリーのブルードルフィン入口が重なる付近の様子。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンのスタンダード室への船内通路。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンのスタンダード室への船内通路(左手がスタンダード110室、右手がスタンダード109室)。
私が購入した乗船券は一番ランクの低いスタンダード。
スタンダードの船室は複数あるけれど、乗船券には船室番号が指定されていないので好きな船室を使用して良いということであろう。
まだ誰もいないスタンダード110室を使用させてもらうことにした。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンのスタンダード110室。
この広い船室を下船時まで独り占めできた。
深夜帯の便のせいか、いつもそうなのかは分からないけれど、他の船室もがら空きだった。
スタンダード室の全てを見て回ったわけではないけれど、スタンダード室全体での利用客は数人しかいなかったように思える。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンのスタンダード110の入り口、下駄箱、枕収納棚。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンのスタンダード110室の壁際に枕と荷物を置いた時の様子。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンの船内通路・窓際沿いに並ぶ机と椅子。
綺麗な机と椅子なので、ここで仕事をすればはかどりそうだ。
元気満々の状態であれば、ここでノートPCを使用して仕事をしたのだろうけれど、そんな元気は微塵もなかったので、何もせずに通り過ぎた。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンの男性用シャワールーム入口からシャワールーム内を眺めた様子。
シャワールームがあることに気付いたので、船内のフロントにいた男性の船員に聞くと、無料で利用できるということであった。
タオルはどうしたらいいのかを聞くのを忘れたけれど、いつもカバンに入れて持ち歩いている銭湯用のタオルがあったので、それを持ってシャワールームに入る。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンの男性用シャワールームの個室内を眺めた様子。
無料で利用できるシャンプー、リンス、ボディーソープが備え付けられているので、利用させてもらった。
シャワーのお湯は勢いよく出て、大変気持ちが良かった。
シャワーで体を洗い流していくと、汗だけでなく今日1日の疲れも体から流れ落ちていくような気がした。
夜行フェリーのシャワーがこんなにも快適で気持ちが良いものだったとは。
無料で利用できるドライヤーも備え付けられていたので、ドライヤーで髪をしっかりと乾かすことができたのも嬉しい。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンの男性用シャワールーム個室の扉と物置棚と床。
扉には鍵がかかるし、物置棚に荷物が置けるので便利。
扉と天井の間には隙間があるので貴重品は置かない方がよさそう。
シャワーでさっぱりして幸せな気持ちで満たされた後は、スタンダード室の床に転がって寝るだけである。
毛布などは置いていなかったが、船室内は十分に暖かい。
先ほど浴びたシャワーで温められた体が冷えて湯冷めするということもなさそうだ。
横になるとすぐに眠りに落ちた。
船内放送が鳴り、まもなく青森港に到着することが分かった。
新幹線で新青森駅を寝過ごしてしまった時と違い、きっちりと目的地到着前に目を覚ますことができた。
船室内で3時間ほどは眠れただろうか。
深くて質の良い睡眠だったと思う。
やはり、夜行フェリーは良く眠れるので、大好きである。
徒歩で乗船している客はフロント前の椅子に座って待っているように、というアナウンスが流れた。
アナウンス通りにフロント前の椅子に座っていたが、私以外誰もお客がいない。
少し年配の男性の船員さんが、フェリーが車から降りた後に徒歩の客は降りる予定なので、もう少し下船まで待ってほしい、と言われた。
しばらく待っていると、いよいよ徒歩の客が下船することになったらしく、船員さんが後を付いてくるようにと言うので付いていった。
徒歩で乗船した客は、どうやら私1名だけだったらしく、船員さんは私1名だけを誘導するために前に進んでいく。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンの車両甲板。
時刻は午前4時16分。
フェリーが港に到着してから6分後の時刻。
車はまだ1、2台ほど残っていたようであるが、船員さんの誘導に従って歩いていくので車両甲板を歩いても安全であった。
青森港から津軽海峡フェリーのブルードルフィンの車両甲板出入口を眺めた様子。
車と同じ下船口からフェリーを降りた。
もう夜は明けていて、フェリーの様子がよく分かる。
青森港に停泊中の津軽海峡フェリーのブルードルフィン。
このブルードルフィンは2016年10月11日に新しくなったフェリーということで、たしかに、船内はとても綺麗だった。
またいつか、このフェリーに乗ることができたらいいなぁ...今度は普通の計画的な旅行で乗りたい。
津軽海峡フェリーのブルードルフィンの下船場所付近で停車中のタクシー。
1台だけではあるが、タクシーが停車していたことに驚いた。
私のような徒歩の乗船客がいることを期待してタクシーはいてくれたのだろうか。
まだ新青森駅までの連絡バスもない時間帯であり、青森フェリーターミナルから新青森駅まで歩くと1時間ぐらいかかりそうであったから、タクシーに乗って新青森駅まで向かう。
青森港から新青森駅までのタクシーの料金は1380円で、移動時間は8分だった。
タクシーから降りる時に、運転手さんには「港にいてくれてとても助かりました。ありがとうございました」とお礼を言った。
本当に運が良かったと思う。
その後、在来線 JR奥羽本線・弘前行の始発となる午前5時47分の電車で新青森駅から弘前駅に移動し、弘前駅には午前6時22分には到着。
この電車の料金は580円だった。
弘前駅からホテルまで歩き、ホテルに到着したのは午前6時43分頃であった。
ホテルのフロントの人は電話で話した人とは違っていたが、私が昨夜「何とかしてそちらに行きます」といった一言は伝わっていたらしく、「大変でしたね」という声をかけてくれた。
予定していたホテルには何とか泊まれた(?)し、朝8時40分に待ち合わせをしていた取引先とも無事に時間通りに会えてその後は良い関係を構築できたし、乗りたかった夜行フェリーにも乗れたので良かったのではないかと思う。
さて、この貴重な経験に要した費用と時間、移動ルートをまとめると以下の通りとなるので、もし、私のように新青森駅を寝過ごしてしまった人がいたら、参考とするとよいかもしれない。
《新青森駅を寝過ごして新函館北斗駅に到着してしまった場合に、朝までに青森港、新青森駅に移動するためのルート・費用等》
1.新函館北斗駅の新幹線改札口で乗り越し清算をする。
→乗車券の種類によって金額が違うかもしれないが、普通の指定席の場合は6160円の超過料金を請求された。
2.新函館北斗駅の在来線ホームを23時46分に出発する電車・はこだてライナーに乗車し、五稜郭駅で下車する。(五稜郭駅には0時1分に到着する。)
→料金は260円。所要時間は15分。
3.五稜郭駅から函館港(函館フェリーターミナル)までタクシーで移動する。
→料金は1430円。道路事情によるが所要時間は8分。
4.午前0時30分函館港(函館フェリーターミナル)発、午前4時10分青森港(青森フェリーターミナル)着の津軽海峡フェリーに乗船する。
→料金は2770円。所要時間は3時間40分。
5.青森港(青森フェリーターミナル)から新青森駅までタクシーで移動する。
→料金は1380円。道路事情によるが所要時間は8分。
私の場合、このルートで何とか新青森駅には午前4時26分に到着した。
1から5までを合計すると...
6160円+260円+1430円+2770円+1380円=12000円
12000円もの費用がかかっていた。
さらに、新青森駅から弘前駅までの電車賃580円を合計すると、12580円となる。
新青森駅を寝過ごさなかったら、この12580円はかからなかった料金。
今後は、本当に寝過ごさないように気を付けなければいけない、と強く思った。
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