通信速度が低速化されたソフトバンクの通信速度は10年前のAirH"よりは速いかも
何日か前に、ソフトバンクから
「残り200MBで通信速度を低速にいたします。」
という恐ろしいメールが届いていた。
その日以来、iPhone 6の「設定」画面にある「モバイルデータ通信」を、どうしてもネット接続が必要な時以外は、ほぼ常にオフにし、Wi-Fiスポットを利用するなどして、通信料をオーバーしないように気をつけていた。
そして、今日の日付は19日。
契約している人によって違うのだが、私の場合、ソフトバンクの請求の締日が20日、つまり、明日が請求の締日であることに気づいた。
ソフトバンクのホームページで確認したところ、今から通信制限がかけられても、請求の締日となる明後日の21日には通信制限が解除されるようであった。
ソフトバンクの通信速度制限がかかったらどれくらい通信速度が遅くなるのか体験してみたい、
と思った。
通信速度が遅くなっても、明後日には解除されるから、特に問題はない。
久しぶりに「モバイルデータ通信」をオンにして、まず、通信速度制限がかけられていない時点での通信速度を速度測定サイトで計測してみた。
BNRスピードテスト結果-下り(ダウンロード)でのソフトバンクのiPhoneの通信速度 ※通信速度低下前
・最高データ転送速度:23.80Mbps(2.97MB/sec)
・平均データ転送速度:13.71Mbps(1.71MB/sec)
・転送データ容量:5891.30kB(1178.26kB×5回)
・転送時間:4.562秒
BNRスピードテスト結果-上り(アップロード)でのソフトバンクのiPhoneの通信速度 ※通信速度低下前
・データ転送速度:1.00Mbps(125.07kB/sec)
・アップロードデータ容量:200kB
・アップロードに要した時間:1.599秒
さすが4G回線と言ったところか。
なかなかの速度が出ていて、感心した。
その後、私の大好きなAmazon kindleのサイトを外出先でWi-Fiスポットもない場所で「モバイルデータ通信」で閲覧していると、ソフトバンクから予想通りの「恐ろしい」メールが届いた。
ソフトバンクから届いたメール「通信速度を低速にいたしました」-iPhone 6の通知画面
よし、来た!想定通り!
どれだけ速度が遅くなっているのだろう、とわくわくして、同じサイトで速度を計測。
少し断りを入れておくと、サイトは同じでも条件が違う。
まず、場所を移動している。
場所が違うと条件が変わるから通信速度にも影響するはずだ。
また、速度測定サイトも時間帯などによって結果が変わってくるかもしれない。
しかし、速度計測を行うと、それらが些細な差としか思えないほどの結果が返ってきた。
BNRスピードテスト結果-下り(ダウンロード)でのソフトバンクのiPhoneの通信速度 ※通信速度低下後
・最高データ転送速度:81.30kbps(10.16kB/sec)
・平均データ転送速度:65.96kbps(8.24kB/sec)
・転送データ容量:556.10kB(111.22kB×5回)
・転送時間:68.451秒
BNRスピードテスト結果-上り(ダウンロード)でのソフトバンクのiPhoneの通信速度 ※通信速度低下後
・データ転送速度:4.37Mbps(546.45kB/sec)
・アップロードデータ容量:200kB
・アップロードに要した時間:0.366秒
通信速度低下前と低下後で比較すると、以下のような劇的な違いが出ることが分かった。
ソフトバンクのiPhone 6でのダウンロードの速度
・通信速度低下前:
平均データ転送速度:13.71Mbps(1.71MB/sec)
・通信速度低下後
平均データ転送速度:65.96kbps(8.24kB/sec)
ソフトバンクのiPhone 6でのアップロードの速度
・通信速度低下前:
データ転送速度:1.00Mbps(125.07kB/sec)
・通信速度低下後
データ転送速度:4.37Mbps(546.45kB/sec)
ソフトバンクでは、通信制限がかかって通信速度が低下すると、通信速度低下前と比較し、ダウンロードの速度が212分の1程度まで遅くなることが分かった。
アップロードの速度は、何故か通信制限がかけられる前の方が遅かったようなので、意味が分からない。
アップロードについて通信制限の対象外になるのか、あるいは、速度測定サイトでうまく計測できていないかのどちらかだ。
通信速度が約212分の1にもなって「遅いなぁ」といったことは体験できたが、10年前に私が使用していたAirH"(エアーエッジ)の通信速度が32kbps(途中から64kbpsか128kbpsに変わったかも)であったことを思い出すと、遅いと言っても、AirH"(エアーエッジ)の通信速度よりも速いようだった。
ブロードバンドが流行り始めた頃から長年AirH"(エアーエッジ)を使用していた者としては、ソフトバンクのiPhone 6の通信速度が低速化されても、AirH"(エアーエッジ)よりも速いのであれば、「何とか使える速度じゃん!」と思ってしまい、拍子抜けした。
実際に、LINE(ライン)などでテキストメッセージを交換する程度であれば、ほとんど違和感はなかった。
画像についても、相手から送ってもらう分には、LINE上でサムネイル表示される速度も、遅いとは感じなかった。
YAHOO!JAPANなどのサイト閲覧については、昔懐かしい、ゆっくりと個々の画像が表示されていく、という「通信速度の遅さ」によるイライラ感を久しぶりに経験することになったが、この程度なら、何とか待てるかな、と思ってしまった。
しかし、速度が速いことに慣れきっているから、「ソフトバンクの通信速度制限がかかったiPhone 6は、実は、昔使っていたAirH"(エアーエッジ)の32kbpsや64kbpsよりも速いんだから、全く問題ない!」などと嘘をつく気にはなれない。
「遅いからイライラするけれど、昔使っていたAirH"(エアーエッジ)もこんなものだったし、どうやらAirH"(エアーエッジ)よりも速い速度だから、イライラはするものの、何とか使えるかな......ごく短い期間であれば」というのが、本音。
通信速度の速い、遅いの感覚については、時代を感じるなぁ。