ディスカバリーチャンネル『怪しい伝説:月面着陸の嘘ホント』

1昨日の夜、ディスカバリーチャンネルで『怪しい伝説:月面着陸の嘘ホント』(英語タイトル:Mythbusters (Season 6):Nasa Moon Landing)を観た。

1969年にアメリカのアポロ11号が月面に着陸し、人類が初めて月面を歩いたことを捏造である(嘘である)といういわゆるアポロ計画捏造論に対して、1つ1つ反証していく番組だった。

  • 月面は真空で風がないはずなのに、星条旗(アメリカの国旗)が風にたなびいているのはおかしい。だから空気のある地上で撮影したに違いない。
    →番組では、真空状態であっても、旗が揺れ動くことを証明した。真空状態では空気抵抗がないため、旗を地面に固定する時の衝撃で、ブラブラと旗が長い間揺れ続ける。逆に、地球上のように空気がある場合は、風がないと空気抵抗のために旗の動きがすぐに止まってしまう。
  • 月面に宇宙飛行士の足跡がくっきりと残るのは不自然。海岸の砂のように水分を含んでいれば足跡は残るが、水分を含んでいないサラサラとした砂の上では足跡は鮮明には残らない。月面の表土は水分を含まない乾いた砂であるから、足跡はくっきりとは残らないはずである。
    →番組では、地球上と月面上の砂の性質の違いを説明し、月面上の乾いた砂でもくっきりと足跡が残ることを証明した。地球上の砂は、水の流れにより、砂の角が取れ、丸みを帯びているため、引っ掛かりがない。海岸の砂のように水分がないと足跡は、すぐに崩れてしまう。月面では水がないため、砂が角ばっており、引っ掛かりがある。水がなくても、足跡はくっきりと残る。

その他にも色々と捏造論に対して科学的に反証していて、面白かった。

この番組のおかげで、日本のテレビ番組や雑誌など見かけるアポロ計画捏造論が科学的根拠に乏しく、それどころかほとんど検証もしていない、あるいは、事実を知っているにもかかわらず視聴者を騙しているとしか思えない見るに値しない、ひどくいい加減なものであることがよく分かった。

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