マルク=アントワーヌ・マチュー『3秒』

マルク=アントワーヌ・マチュー(Marc-Antoine Mathieu) の『3秒(3 Segundos)』を読んだ。

セリフは一切なく、絵だけで構成されるストーリーを読者が想像して補う手法の作品だ。

Amazonの読者レビューを見ていると、かなり評価が高い。

3秒間に起きる出来事を600コマ(600枚の絵)で様々な視点で表現しようとしているのは、たしかに面白い発想だと思うのだが、私としては実は内容以外の理由であまり楽しめなかった。

1コマあたりの絵が小さすぎて、数ページほど見ただけで、目が疲れてしまったからだ。

日本の漫画の単行本よりもサイズの大きい大型本だし、1コマあたりのサイズも、日本の漫画の1コマよりも大きいのだが、それでも小さくて見え難かった。

ひょっとすると、1ページに1コマぐらいの大きさで描いてくれると良かったかもしれない。 

もちろん、Amazonレビューでは高い評価の作品なので、目が疲れたりしない人であれば、楽しめる作品だろうと思う。

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