ジーン・中園『「時間ビンボー」を脱出して、年収を10倍にする方法—タイム・イズ・マネーの錬金術』
とにかく会社業務に圧迫されて自分の時間がない、どうしたらよいのだろうか、と悩んでいる時に、
ジーン・中園『「時間ビンボー」を脱出して、年収を10倍にする方法—タイム・イズ・マネーの錬金術』
という本を見つけた。
もっと早くこの本に出会っていたら、と思った。
それは、この本の第一部で書かれていた
出張先で寝る前に必ずすませておくこと—Fill as you goの清算術
という章を読んだ時だ。
この章は、出張に戻ってから会社で出張旅費清算書を書いていると、1時間ほどの時間を会社で使ってしまうことになるので、出張先で書くように変更して会社での時間を節約した、といった内容なのだが、まさに同じようなことを私はこの本に出会う2週間ほど前に自分で見つけ出し、実践していた。
私は、もう1年以上、ほぼ毎週、県外に出張する生活が続いているのだが、くたくたになって会社に帰ってくると、もう出張旅費精算書を書く気力が残っていなくて、そのまま放置してしまい、出張旅費の精算をしないまま次の出張に出てしまう、ということを2週間ほど前までは繰り返していた。
1か月も旅費を生産しないままにしていると、20万円〜30万円の金額を未清算のまま自腹で建て替えていることになり、「そろそろ会社から怒られるかも!?」と思い、1か月分の出張旅費精算書を2時間ぐらいかけて書くようなこともあった。
この出張旅費精算書については、何とかしたい、と思っていた。
その時、ふと思いついたのが、「移動中の時間にかけばいいや」ということだ。
バスや新幹線で移動している時に、ほんの少しの時間をさいて、ノートPCで出張旅費精算書を書けば良いのだ。
それに気づいてから、実際にやりはじめると、うまくいった。
この本の著者と同様に帰社する頃には、出張旅費精算書が完成していることになる。
私は、自分で見つけた方法について、大変満足していたのだが、この本で上述の章を読んだ時に、「しまった」と思った。
この本にもっと前に出会えていたら、出張旅費精算書の問題については、もっと早く解決できたはずだ、と思ったからだ。
自力で思いつくことも大切だろうが、自力で思いつくよりも、本で学んだ方が、はるかに時間の節約になる。
まさに、「時間ビンボー」から脱出するには、自分だけで解決しようとせず、本を読んで知恵を得る、ということをしないといけない、もっと本を読まないといけない、と強く思った。
この本の著者・ジーン・中園氏は、日本マクドナルド創業者・藤田田氏の元ブレーンとして活躍し、マクドナルド退社後は、シドニーでビジネスを成功させている凄い人のようだ。 だからだろうか、本の内容がどれも説得力がある。
読んでよかったと思う。
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