荒木飛呂彦 『スティール・ボール・ラン 第20巻』
ジョジョの外伝っぽい雰囲気で始まったこのスティール・ボール・ランもこの本で20巻になった。なんとこの本でジョジョシリーズは通巻100巻に到達したようだ。 相変わらずコミックスのカバーには「ジョジョの奇妙な冒険」とは書かれていないが、本の中には、「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 STEEL BALL RUN ラブトレイン - 世界はひとつ vol.20(JOJO VOL.100!)」と書かれているので、そこを見るとジョジョシリーズであることは間違いないと改めて思う。「JOJO VOL.100!」の「!」(エクスクラメーションマーク)が100巻達成の喜びを表しているようで見ていて楽しい。 記念すべき100巻目だが、コミックスの表紙は、主人公ではなく、ヒロイン役っぽいルーシー・スティールと悪役の最後の親玉と思われる大統領(ファニー・ヴァレンタイン)なので、作者はあまり意識していないのかなぁ。 作者と言えば、今回のコミックスカバーのコメントが面白かった。家の中に『ツケマツ毛』が落ちていて怖くて「ホラー」と言っている。さらに、それを捨てたら持ち主に激怒されてもっと怖くて、しかも、その持ち主の名前は特定できない、と書いているけれど、持ち主は奥さんに違いない、と思って笑ってしまった。この文章を読んでいると、奥さんととても仲が良さそうだなあ。 妻にこのコメントを呼んでもらうと、「この人(作者の荒木飛呂彦のこと)が全く年を取らない方がよっぽどホラー。年々若返っているんじゃない?」とのこと。 たしかに・・・。若すぎ。なんか32歳の私よりも若く見える気がするんだけど、今、本当に49歳なのかなあ(笑)。 肝心の本の内容については、前巻に引き続き、大統領とのバトルが続いていて、決着が着かずに次巻に続いていた。もうそろそろ終わってしまうのかなあ。そうなると寂しいものがある。
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