ドラクエ9をもう1本! 「アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人」を予約注文

「アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が2010年3月4日に定価2940円で発売される。これは昨年(2009年)7月11日に発売された「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(定価5980円)の廉価版。普通は何年か前にヒットした名作を安い値段で売る「アルティメット ヒッツ」なのだが、ドラクエ9は発売後半年で出たのでびっくりした。

ドラクエ9は昨年の発売日に購入後、仕事が忙しすぎてあんまりする暇ないのにもかかわらず何とか時間を作ってゆっくりとプレイしてきた結果、レベル80台の宝のダンジョンであれば楽勝でクリアできるようになっている。アイテムや練金のコンプリートまでには膨大な時間がかかりそうなので、そこには力を入れず、「いつかできたらいいかも」ぐらいにしか思っていない。特に楽しいのは、「Wi-Fi ショッピング」だ。購入後数ヶ月は「本物のお金がいるから絶対に利用しない」と勘違いして利用していなかったのだが、このショッピングがドラクエ9のゲーム内で入手できるお金(ゴールド)で利用可能と知ってからはよく利用するようになった。特に私のようなコンプリートとはほど遠いアイテム収集状況の人にとっては、このショッピングは有難いだろう。

そうやって今後もゆっくりと楽しみたいドラクエなのだが、この2週間ほどずっと悩んでいたことがある。それは、今育てている主人公の名前が私の娘で女の子・・・というのがだんだん気になってきて、私の名前をつけた主人公で男の子でもう一度プレイしてみたい、という気持ちが出てきたことに始まる。

何故名前が気になってきたかと言うと、この年末年始から今まで身も心も疲れきっている時に妖精「サンディ」が主人公に名前で話しかける場面を見ていて、何度か癒されたからだ。世間では、妖精「サンディ」の見た目がガングロで言葉遣いも品のないコギャルということで毛嫌いされているっぽいが、何だか「せんれき」を見るたびにサンディに話しかけられていると、私にとっては、この妖精は実は癒しキャラなんじゃないかと思うようになった。なんか気持ち悪いことを言うと(笑)、この妖精に自分の名前で呼んでもらいたいといった気持ちにもなる。

と言っても、名前にこわだる理由は、もちろんサンディだけが原因ではない(笑)。私が最初にプレイしたドラクエ2の時よりずっと私の名前の一部である「のぶ」を使用しているからだと思うが、ドラクエのゲーム内では「のぶ」が主人公でないとどうも落ち着かない。ドラクエ内で街の人々や王様やお姫様に「のぶ」と語りかけられるのが、ひょっとしたら気持ちが良かったのかもしれない。ドラクエ9の妖精サンディに私の名前で話しかけてほしい、と思ったのもそれと同じなのだろう(笑)。

※正確には初めてのドラクエは「のぶ」ではなかった。当時のファミコンは濁点(゛)も一文字として数えられていた上に最大4文字しか入力できなかったから私の名前の一部である「のぶ」と入力するしかなかったのだが、この時、私が目が悪かったせいで、「のぶ」の「ふ」に濁点(゛)ではなくて、半濁点(゜)をつけてしまい、「のぷ」にしてしまった。このことは、物語のほぼ終盤で私がプレイしているドラクエ2の画面を見た小学生の時の友達が笑いながら「のぷ」になっている、と指摘したことで発覚した。その後、「のぶ」でやり直した気もするが・・・。つまり初めてのドラクエでは「のぶ」ではなく「のぷ」だったことになる(笑)。

とにかく、「のぶ」でプレイしたい、という気持ちがこの2週間ほどの悶々とした悩みなのだ。ドラクエ9以前なら、こんな悩みはなかった。セーブ(ゲームの記録を保存すること)が複数できたからだ。

ドラクエ9はセーブが1つしかできない。私の名前の主人公でゲームをするには、今のセーブを消去するしかなく、つまり、娘の名前をつけた主人公やその仲間(私、妻、妻の飼い猫「ひめ」)、アイテム、宝の地図など全てを削除しないといけない。特に私が気にしたのは、ドラクエ9のセーブデータと密接にからむ思い出だ。

ドラクエ9では主人公や仲間の顔をある程度自由に作成できる。この顔の作成には娘や妻の意見が反映されている。娘はドラクエのゲーム内の主人公(つまり娘だ)が敵を倒すと「やったー、強い!」と言うし、かわいらしい格好の装備をさせていると、「かわいいー」と嬉しそうにしている。こんな良い思い出の詰まったセーブを削除することなど到底できない。

それでも、私の名前をつけた主人公を作りたいという思いは消えない。TSUTAYAなどで売っている中古品を買おうかとも思ったりもしたが、中古品が意外と高い。それに新品で発売日にドラクエ9を買っておきながら、中古品をもう1本買うという行為にどうも納得ができない。セーブデータを吸い出してPCに保存する海外発のツールもあるらしいが、そういうのは面倒。娘の名前をつけた主人公、新たに私の名前をつけた主人公どちらもずっと併用してプレイしていきたいから、毎日Wi-Fiショッピングや少しでもレベル上げをする。そうなると、このようなツールを使うのはすごい手間だ。永遠にバックアップという意味ならよいかもしれないが・・・。

そうやって悩んでいるうちに、「アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が3月4日に発売されるというニュースを知った。もちろん、すぐに買おうという気にはならなかった。その理由は何点かある。

第一にお金の問題。
既に持っているゲームソフトをもう1本買う、ということなど今までに一度もなかった。それはどう考えてもお金の無駄遣い。

第二にスクウェア・エニックスの良い鴨になってしまっている気がすること。
ドラクエ9でセーブを1個しか保存できない理由がよく分からない。技術的な問題でそうなってしまったのなら仕方ないが、営業戦略的な意味でわざとそうしているような気がしてならない。旧作品のように家族でセーブデータを分けて1つのソフトでプレイ、ということができないから、家族でドラクエをそれぞれしたいのならソフトを1本ずつ買うしかない。そして、私のようにもう一度別の主人公名・別の性別でプレイをやり直したいけれど、セーブデータを削除することができない人にとっては、ソフトを買うしかない。廉価版 「アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人」は、まだドラクエ9を買っていない人にも安い価格で買ってもらおう、という本来の目的の他に、既にドラクエ9を買っているのにもう1本買おうかと迷っているドラクエ好きのユーザにも買ってもらおうという戦略もあるに違いない、と思った。だから、なんかこれで買ってしまうのはとても悔しい。でも、面白いから、「商売上の戦略が嫌いだから買わない」なんて意志は貫けなくて、買ってしまうんだよ!!!(笑)

結局、色々と悩んだものの、結論としては、一昨日、ネットで「アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人」を注文した(笑)。

それほど、ドラクエ9が好きなのだ。私の中のドラクエでは一番面白いシリーズのような気がする。なんか非常に嫌な予感がするのだが、2本目のドラクエでは飽き足らず、今後3本目とかを買ってしまわないかが心配・・・。

「アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の到着を心待ちにしている。

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