写真集『イースター島 写真・絵・文/大友慶高』を見た感想
著者がイースター島に1ヶ月間滞在した時に撮影した写真の写真集。本書には、この写真集ができあがるまでの経緯が書かれていて面白い。なんと、この作品に収録された写真は、本来は絵を描くための資料として撮っていたもので、写真集になることは著者としては想定外だったとのこと。1ヶ月間滞在した滞在先の民宿のおじさん、おばさん、その息子達の写真やほんのわずかだがイースター島の人達の日常風景の写真も掲載されており、家庭的で温かい写真集だなぁ、と思った。
さて、本作品は、主に以下の地域の写真で構成されている。
●ラノ・ララク(RANO RARAKU)
●ハンガ・テテンガ(HANGA TETENGA)
●ヴィナ・プウ(VINA PU)
●オロンゴ(ORONGO)
●プナ・パウ(PUNA PAU)
●タハイ(TAHAI)
●アウ・アキィヴィ(AHU AKIVI)
●アナケナ(ANAKENA)
●ポイケ(POIKE)
●パスクア(PASCUA)
各地域のモアイ像それぞれに表情があって面白い。また、著者が写真に添えたコメントも面白い。例えば、アナケナではモアイの「目」が見つかったということ、そして、ここのモアイはラノ・ララクのモアイに比べて都会的だというような表現が良かった。