さくら観光の夜行バスで仙台から新宿まで移動した感想
2017年2月22日は宮城県仙台市での仕事が予定よりも長引き、東京まで日帰りするはずであったのに、仕事が終わった22時過ぎの時間には仙台駅から東京駅に移動できる新幹線の終電(※)はなくなっていた。
※2017年2月22日現在、JR仙台駅からJR東京駅に移動できる終電は、JR仙台駅21時47分発、JR東京駅23時44分着のJR新幹線やまびこ60号・東京行となる。
この日は、大学時代の先輩かつ友人の安倍先輩が仙台にいらっしゃるということを安倍先輩からお聞きしていたので、ちょっと仙台でお会いしようと試みたけれど、お互いに歩いていける距離しか離れていなかったのに、都合がつかず、会うことはできなかった。
私が翌日の13時には広島県広島市に到着していないといけないという事情もあり、午前0時を過ぎてから会うといった大学生的なノリで会うのは危険だと考え、自重したという事情もある。
翌日13時までに広島市に到着する方法はいくつかある。
方法1.JR仙台駅からJR東京駅に始発の新幹線で移動し、JR東京駅からJR広島駅まで新幹線で移動する。
方法2.仙台空港から広島空港に移動する。
方法3.仙台から東京まで夜行バスで移動し、東京から広島までは新幹線で移動する。
方法1でも良いけれど、東京から広島に移動する前に、着替え等の出張用の荷物を東京のアパートに取りに戻る時間はなさそうであった。
体が一番楽なのは方法2となるが、交通費がとても高くなるし、方法1と同様に東京のアパートに戻る時間がない。
そこで、今回、方法3を選択することにした。
さくら観光の夜行バスはインターネットに接続できるPCやスマートフォンがあれば、ウェブサイトで予約をすることができるが、ウェブサイトでの予約手続きが面倒に感じられたので、JR仙台駅前にある株式会社さくら観光仙台営業所に直接行ってみた。
株式会社さくら観光仙台営業所。
時刻は23時12分。
営業所内は暖房が効いているのでとても暖かい。
営業所兼待合所となっていて、夜行バスに乗る予定の人達が何人もソファーに座ってくつろいでいた。
翌日が平日だというのに、制服姿の女子高生らしき人達も何名かいた(後で分かったが、私と同じ夜行バスに乗車してきた)。
大学受験で夜行バスを利用しているのだろうか。
よく分からない。
営業所の受付の女性に、東京行きの夜行バスの予約の空き状況を確かめると、幸いなことに空席があることが分かったので23時30分発の東京行きの夜行バスの乗車券を購入した。
乗車券の購入は現金払いで、料金は4500円だった。
仙台から東京まで新幹線で移動した時の料金と比べると、半額以下の料金だった。
夜行バスは安いなぁ。
夜行バスが東京駅に行くのかと聞いたところ、東京駅には行かない便で、到着地は新宿バスターミナルということであった。
東京駅に移動してくれた方が私としては便利なのであるが、贅沢を言っても仕方がないので、23時30分発のバスで新宿バスターミナルまで移動することにした。
さくら観光仙台営業所に停車中のバスに乗り込む乗客達。
時刻は23時17分頃。
23時30分発のバスには、出発の約15分前から乗車できる、ということが分かった。
さくら観光の夜行バスの車内の様子。
座席は、左右2列で合計4列シート。
隣の人の席とくっついているけれど、座席が狭いといった印象はほとんどなかった。
座席の前後の間隔についても、窮屈な印象はない程度に十分に間隔が空いていた。
座席はリクライニングも可能だった。
さくら観光の夜行バス車内の座席背もたれの後ろの様子(ドリンクホルダー、コンセント等)。
ドリンクホルダーはどのバスにも通常はついているので特に目新しさはないけれど、座席の下部に充電ができるコンセントが付いていることには大変有り難かった。
早速、iPhoneの充電を始めた。
これで移動中に、バッテリー切れとなる心配をすることなく、iPhoneを使いまくることができる。
と思ったのは最初の数分で、23時30分になってバスが移動を始めると、すぐに眠くなったのでiPhoneを触るのをやめて眠りについた。
寝ていたので自信がないけれど、東京までの移動の途中で少なくとも合計2回の休憩があった。
1回目:午前0時55分頃に安達太良(あだたら)サービスエリア。
2回目:午前3時15分頃に佐野サービスエリア。
どちらの休憩の時も私は到着寸前に目を覚ましていたので、バスの外に出てサービスエリアのトイレを利用した。
まだまだ寒い冬なので外気は冷たかったけれど、バスの中に戻ると暖かかった。
小さいけれど、バス会社が用意した毛布もあったので、毛布を膝にかけていれば膝が寒くなることもなかった。
想像以上に、夜行バスの中でなかなか快適に過ごすことができた。
新宿バスターミナルに停車中のさくら観光の夜行バス。
23時30分に仙台を出発した夜行バスは、午前4時45分頃、新宿バスターミナルに到着した。
夜行バスでの仙台から東京までの所要時間は、約5時間15分だった。
仙台と東京は近いなぁ。
午前4時45分という時間なら、東京都内のアパートに一時的に帰宅する時間がある。
この後、アパートに戻ってシャワーを浴び、綺麗な下着とシャツに着替えをしてさっぱりしてから、出張に必要な着替え等を鞄に詰め込み、アパートを出て最寄り駅から東京駅に移動した。
JR東京駅午前8時30分発、JR広島駅午後0時31分着のJR新幹線・のぞみ17号・博多行に乗車することで、広島には無事に13時までに到着した。
何とか時間を守って到着できた時には、我ながら妙な達成感があった。
うーん、何だかおかしい(苦笑)。