新幹線で上野駅を寝過ごして東京駅で降りたらどうなるか
21時30分仙台駅発のJR新幹線はやぶさ38号・東京行の新幹線に乗車した。
JR仙台駅の券売機で切符を購入する時、降車駅として東京駅ではなく、上野駅を選択した。
終着駅の東京駅で降りるよりも上野駅で降りた方が金町駅まで移動する時間が短いからだ。
疲れがたまっていたので、仙台駅で新幹線はやぶさ号の座席に座り、新幹線が仙台駅のホームを出発すると、すぐに眠りに落ちた。
仙台駅を出発したはやぶさ38号が停車する次の駅は、大宮駅。
私が降りるのは大宮駅の次の駅の上野駅。
仙台駅から大宮駅までの移動には、約1時間9分の時間がかかる。
短いようで長い時間。
疲れのため、起きていられず、眠っていた。
高速バスや飛行機のエコノミークラスの座席でもよく寝るけれど、新幹線の普通席の座席シートはさらに座り心地がよいので、もっとよく寝てしまう。
途中、何度か目覚めたが、まだ大宮駅の手前を走っていたので、安心していた。
大宮駅に着いたら、起きていようと思った。
軽快なメロディで目が覚める。
新幹線が停車する駅に近づいた時に流れるメロディだ。
そろそろ大宮駅かな、と思って目を覚まそうと努力する。
「まもなく東京駅に到着します」
車掌さんのアナウンスを聞いて、大宮駅はとっくに通り過ぎ、私が降りる予定だった上野駅を寝過ごしてしまい、終着駅の東京駅に到着しつつあることを知った。
今から出張先に向かうのであれば、遅刻を気にしないといけないから、もっとあせったのであろうが、もうアパートに戻るだけであったので、「あーあ、やってしまったなぁ」と一人心の中で苦笑する
本来であれば、22時58分に上野駅で降りる新幹線を寝過ごしてしまい、東京駅で降りることになってしまった。
東京駅への到着時刻は、23時4分。
新幹線の場合、上野駅と東京駅との移動時間の差は約6分。
あと6分早く目覚めていれば...。
東京駅で新幹線を降り、改札口に向かう。
仙台駅から上野駅までのJR乗車券・新幹線特急券。
《JR乗車券・新幹線特急券に記載されている内容》
C制 乗車券・新幹線特急券 *******
乗車券3日間有効
仙台(市内)→上野(都区内)
11月22日(21:30発)(22:58着) C00
はやぶさ38号 1号車1番A席
¥10,990 内訳:乗5,940・特5,050
NO4740
券面の都区市内各駅下車前途無効
R002
28.11.22仙台駅VF18(2- ) 30794-03
改札口前にある精算所の窓口で、この乗車券・新幹線特急券を駅員さんに見せる。
新幹線で上野駅を寝過ごして東京駅で降りたらどうなるか、追加料金がいくら発生するのか、という回答が分かる時であった。
駅員さんからの回答はあっさりしたものだった。
「ああ、これ持って、改札で駅員に渡してください」
駅員さんから出場券という紙を手渡される。
出場券 東京駅。
《精算所の窓口で駅員さんから手渡された出場券に記載されている内容》
出場券
東京駅
改札口で係員にお渡し下さい
868 2016-11-22 23:10
東日本旅客鉄道株式会社
追加料金が発生すると思っていた私は、追加料金を支払わなくてよいのかと聞いてみると、追加料金は不要ということであった。
改札口に行き、自動改札機は通さずに、出場券を駅員さんに手渡して改札口から出ることができた。
私の手元に残った乗車券・新幹線特急券は、東京都区内であれば追加料金がかからない切符なので、金町駅までこの切符で帰ることができた。
新幹線で上野駅を寝過ごして東京駅で降りても、追加料金は発生しないことが分かったが、理由がよく分からなかったので、後で料金を調べてみた。
ひょっとして、料金が同じだったのだろうか。
それなら、分かる。
が、料金は違っていた。
仙台駅から上野駅までの乗車券・新幹線特急券の料金は10,990円。
仙台駅から東京駅までの乗車券・新幹線特急券の料金は11,200円。
実は210円の差額分を支払う必要があったのではないか、と悩んでしまった。
駅員さんが追加料金はかかりません、ということを言ってくれたのは、ひょっとしたら、寝過ごしたお客への特別救済措置なのかもしれない。
制度変更等で、いつも救済されるとは限らないし、寝過ごすという行為そのものがあまりいいことではないので、今後は寝過ごさないようにしようと思った。