大谷池周辺を散歩
大谷池(おおたにいけ)(所在:愛媛県伊予市南伊予)に行ってみた。
大谷池と道路。
「えひめ森林公園」の看板が右手を指しているので、右手の道路を進むことにする。
大谷池。
天気も穏やかだが、大谷池の水面も穏やかだ。
大谷池で泳ぐ鯉。
大谷池の周囲にある鉄柵には、「危険 この池での魚つりは禁止」という看板があり、魚釣りが禁止されている。
大谷池と道路の間にある巨大な溝。
林道歯朶谷線(起点)の看板。
「歯朶谷」は、「しだだに」と読むようだ。
この看板によると、大谷池に隣接する道路「林道歯朶谷線」は、幅員5.0m、延長1.062mの短い道のようだった。
散歩するには、ちょうどよい距離かもしれない。
林道歯朶谷線の起点付近。
「大谷池築造殉職者供養塔入口」という石碑がある。
木造の建築物は、休憩所のように見える。
休憩していたのは、人ではなく、猫だった。
座って、こちらを見る野良猫。
毛がフカフカしている。
野良猫にしては、綺麗な毛並み。
近くに、「動物を捨てないで」といった看板があったので、この辺りに猫などの動物を捨てる人が多いようだ。
この猫も、おそらく捨てられたのだろう......。
「龍王宮」という鳥居と祠(ほこら)など。
「龍王宮」という名前が、力強く、かなり格好いい。
大谷池の石碑。
文字を左から読むことに慣れ切っていると、書いてある通りに、「池谷大」(いけたにだい)と左から読む人もいるかもしれない。
「池」の文字の左側には、写真ではほとんど見えないが、元愛媛県知事「笹井幸一郎」氏の名前が刻まれていた。
1930年から31年頃に愛媛県知事だった人だ。
愛媛県生涯学習センターのホームページで調べてみると、「昭和六年に県営用排水改良事業として起工」という記述があるので、昭和六年=1931年となり、笹井幸一郎氏の在任期間と一致する。
大谷川貯水池県営事業
大谷池は大谷川の上流、伊予市上三谷、原の谷口に造られた農業用の溜池である。昭和六年に県営用排水改良事業として起工、一四年の歳月を要して同二〇年三月に完成した。堤高三五・三メートル、堤長一九八メートル、水深二六メートル、貯水量一八〇万立方メートル、灌漑面積五七〇ヘクタール、水害防止受益面積八〇〇ヘクタールの溜池で、皿ヶ嶺連峰県立自然公園に含まれ、近年「えひめ森林公園」の一部として整備活用されている。(参考サイト)「愛媛県生涯学習センター 「えひめの記憶」 - [愛媛県史]」より一部引用
http://ilove.manabi-ehime.jp/system/regional/index.asp?P_MOD=2&P_ECD=2&P_SNO=66&P_FLG1=2&P_FLG2=8&P_FLG3=1&P_FLG4=0
まだ100年は経過していないけれど、84年前から70年前までの昔に行われた大谷池の工事のこと、当時発生したであろう築造時の事故のことなどを想像すると、色々と考えさせられる。
昔の人の努力と犠牲に感謝しなくてはならないと思った。