アニメ『うみものがたり 〜あなたがいてくれたコト〜』を観た感想

レンタルビデオ屋(TSUTAYA)で8歳の娘が選んできた作品。

なるほど、小学3年生の女の子が気に入りそうな絵柄だ。

このビデオのタイトルと絵の雰囲気に何となく心当たりがあったので、後で調べてみると、パチンコ・パチスロの「海物語シリーズ」を原案としていることが分かった。

アニメ放映された作品が、パチンコになることはよくあるが、パチンコ・パチスロの作品からアニメになるのは、珍しいパターンだと思った。

さて、『うみものがたり 〜あなたがいてくれたコト〜』の話。

海に住む「海人(うみびと)」と陸に住む「空人(そらびと)」は、お互いを知らない。

ある夏の日、海人のマリンとウリンの姉妹は、陸に上がり、邪悪オーラを放つ空人の宮守夏音(ミヤモリカノン)と出会う。

夏音が邪悪オーラを放っていたのは、失恋が原因。

失恋した夏音が恋人からもらった指輪を海に投げ捨て、それを拾ったマリン、ウリンが陸に上がって持ち主を探していたことが、出会ったきっかけ。

指輪を届けられた夏音は、指輪を山に投げ捨て(考えれば凄い飛距離)、その指輪を何とか見つけたウリンが、偶然、封印されていた闇の親玉セドナの封印を解いてしまう。

マリン、夏音は、それぞれ海の巫女、空の巫女として、プリキュアのように変身できるようになり、セドナを倒すべく協力していく。

友情、姉妹愛、恋愛の話。

シリアスな話のシーンが多いが、良かったな、と思うのは、勧善懲悪の単純な話ではなかったこと。

セドナの正体は、意外だった。

話としてはすっきりとまとまっており、消化不良な点は特になく、全話観終るとすっきりと気持ちがよかった。

内容的にも、子供が観ても問題なさそうであり、プリキュアシリーズが好きな小学生女子であれば、十分楽しめるのではないだろうか。

私の娘は最後まで楽しんでいたようだった。

大人が観ると、子供向けのアニメのような印象を受けるので、楽しめるかどうかは何とも言えないが、眠気などは来なかった。

マリンは人間離れした聖人すぎる心の持ち主であるため、実際にはこんな人はいない、と思ったが、夏音は実際にいそうだった。

夏音は、人間味に溢れており、面白い性格をしている。見た目も、マリンよりは好みだ。

たぶん、夏音という存在がいたから、このアニメを見ていても眠気が来ることなく、最後まで楽しく観られたのではないかと思う。

 




前へ

アニメ『電波女と青春男』を観た感想

次へ

アニメ『恋と選挙とチョコレート』を観た感想