Windows 7のインターネットの設定が昔の設定に勝手に戻る問題の解決方法
Windows 7を利用していると、突然、インターネットの閲覧ができなくなる時がある。
このような場合、インターネットの設定をまず確認する。
「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」→「アダプター設定の変更」と進み、現在使用している接続設定(例:ローカルエリア接続)を右クリックしてプロパティを選択し、「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」のプロパティを確認する。
ここで、
- IPアドレス
- サブネットマスク
- デフォルトゲートウェイ
- 優先DNSサーバー
- 代替DNSサーバー
を確認し、設定が間違っていれば正しい設定に変更する。
しかし、原因は分からないが、何度設定しても、ある日突然、「優先DNSサーバー」、「代替DNSサーバー」の設定が昔設定していたIPアドレスに勝手に戻ることがある。
昔の設定に戻ると、インターネットの接続ができなくなるので、再度、「優先DNSサーバー」、「代替DNSサーバー」に正しいIPアドレスを設定し直す必要がある。
この「インターネットの設定が勝手に昔の設定に戻る」という現象は、Windows 7を稼働させているノートPCの電源が省電力モード(?)になり、いったん電源がオフのような状態(スタンバイモード?)になった後でPCを再度立ち上げる時によく発生しているように思える。
何故昔の設定に戻ってしまうのか、という理由が分からず、いつかは理由が分かるだろうと何度かは我慢していたが、段々とこの件でイライラしてきたので原因は分からなくてもいいから、先日、無理やり問題を解決することにした。
たぶん、パソコンのどこかに昔の設定が残っているのであろう、と思ったので、とりあえず、レジストリを見てみることにした。
[スタート]ボタンをクリックし、「プログラムとファイルの検索」欄に「regedit」と入力して[Enter]キーを押して、「レジストリ エディター」を開く。
「レジストリ エディター」のメニューバーより[編集]→[検索]と選択し、「検索する値」の入力欄に昔の設定値(昔の代替DNSサーバーのIPアドレス)を入力し、[次を検索]ボタンで、昔の設定値を保持しているレジストリ情報がないかどうかを検索する。
※レジストリの修正を誤った場合は、PCを起動できなくなるなどのトラブルを招きかねないので、レジストリの修正には注意が必要。
検索すると、昔の設定値を保持しているレジストリ情報が見つかった。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Tcpip\Parameters\Interfaces\{F9DFF9BD-9D33-4612-A23A-E3138484BD37}
という場所の
名前:NameServer
種類:REG_SZ
というものだ。
このレジストリ情報を修正すれば、過去の設定に戻るという問題は二度と起きないのではないか、と考えた。
「NameServer」を右クリックし、「修正」を選択すると、「値のデータ」欄に、「昔の設定値(昔の代替DNSサーバーのIPアドレス)」が入っているので、その値を現在の設定値に変更する。
例えば、昔の値が「192.168.2.3」、現在設定すべき値が「192.168.2.100」である場合は、「値のデータ欄」には、「192.168.2.3」が入っているので、「192.168.2.100」に修正する。
[OK]ボタンを押すと、修正内容が適用される。
- 何故、レジストリの「NameServer」に入っている値が、昔の設定の値のままになっていたのか
- 何故、レジストリの「NameServer」の値を書き換えると、代替DNSサーバーのIPアドレスが連動して変わるのか
といったことは分からなかったが、このレジストリを修正した結果、昔の設定に戻ることはなくなったように思える。(数日前に設定を変更したばかりなので、念のため、もうしばらく様子を見たいが……。)
私が確認できているのは、昔の設定に戻るのはDNSサーバーの部分のみだが、もしかしたら、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイも変わってしまう場合があるかもしれない。何故なら、今回問題となっている昔の設定と現在の設定との相違部分はDNSサーバーの部分のみであり、他の設定は昔の設定と同じであったため、昔の設定に戻ったかどうかは分からないからだ。
Windows 7のインターネットの設定が昔の設定に勝手に戻る問題が発生した場合、原因がきちんと分かれば正しい対処方法で対処をすべきだが、どうしても原因が分からなくて困ってしまった場合は、(自己責任だが)レジストリを修正して対処する、という解決方法もありなのかもしれない。
※その後、勝手に設定が変わる現象が再発してしまった。原因を何とか究明したいなぁ……。
《2012年10月31日追記》
やっと原因が判明した
原因は、使用しているノートPCのメーカーSONYが用意した「VAIO Smart Network」にあった。
この「VAIO Smart Network」の設定は、以下の手順で確認できる。
1.[スタート]→[すべてのプログラム]→[VAIO の設定]→[ネットワーク・接続]→[VAIO Smart Network]と進む。
2.「VAIO Smart Networkは、環境ごとに異なる複数のネットワーク設定を手軽に切り替えたり、ワイヤレスデバイスのオン/オフを切り替えたりすることができます。」というメッセージが表示されるので、[詳細設定]をクリックする。
3.小さなウィンドウが表示されたら、[設定]をクリックする。
4.「VAIO Smart Network設定」画面が開いたら、左のメニューに
全般設定
無線LAN
プロファイル設定
と並んでいるので、「プロファイル設定」をクリックする。
5.プロファイルリストに掲載されているプロファイル名より、問題が発生しているプロファイル名を見つけ、クリックする。
6.[編集]をクリックする。
7.[IPとDNS]タブをクリックする。
8.「優先するDNSサーバー」を確認し、過去の設定が残っていることを確認できたら、新しい設定に変更し、[完了]をクリックする。
これで、過去の設定をようやく削除できた。
「VAIO Smart Network」というものが、過去の設定を記録しており、何らかのタイミングで(おそらく電源投入後等で)Windows 7のネットワークの新しい設定を過去の設定に書き換えている、ということに気づくまで、数か月を要した。
こんな機能いらないよ!(苦笑)
役に立つ時もあるのだろうけれど、少なくとも私は、役に立ったという印象は抱けておらず、困った印象ばかりを抱いた(苦笑)。