写真集『廃道 棄てられし道 丸田祥三』を見た感想

『廃道 棄てられし道』(写真・丸田祥三)は、「廃道」という廃棄された道をテーマにした写真集。

写真集によると、写真は全て2010年に撮影したとのことなので、比較的新しい写真だ。

道路が廃棄されたのが随分前であり、撮影された写真がごく最近だとすると、廃棄されてから撮影されるまでに長い年月の隔たりがあるはずだ。

にもかかわらず、日本の土木技術が優秀でアスファルトが頑丈なせいか、年月による風化をあまり感じさせない道路も見られた。

そんな道路を見ていると、「廃道」というくくりに入れられていて、死んだ扱いにされていても、まだ生きているのでは?という思いを抱いてしまった。

撮影地は、東京都、埼玉県、山形県、山梨県など関東地方とその周辺のようだ。その周辺に住んでいる(住んでいた)人達は、この写真集を見ると、かつて生きていた道路が死んでしまった(?)ことについて私よりも何か強く感じることがあるかもしれない。 



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