ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』
芳林堂書店 関内店(神奈川県横浜市中区真砂町3-33 セルテ4F ※関内駅目の前のお店)にぶらっと寄って並んでいる本を眺めていた時に、私の大好きなSF漫画家の星野之宣の漫画を見つけた。
『星を継ぐもの』というタイトルで、もう本の表紙を見ただけで大変読みたくなってきた。
ふと、その漫画の隣を見ると、漫画の原作者の小説が置いてあることに気付いた。
ジェイムズ・P・ホーガン著の『星を継ぐもの』(創元SF文庫、735円)というSF小説で、星野之宣の漫画『星を継ぐもの』の原作になるようだった。
星野之宣が漫画にするぐらいなので、この原作はきっと面白いに違いない、と思って、実は漫画の方ではなく、原作を買ってしまった。
原作は、予想通り、いやそれ以上に大変面白かった。
登場人物が非常に魅力的なのが良い。
主人公のヴィクター・ハント博士も悪くはないが、私にとって大変魅力的に感じるのは、生物学者のクリスチャン・ダンチェッカーだ。
彼が、月世界で発見された5万年前に死んだと見られる人間の死体について、遺伝学的見地から論理的に熱弁をふるっている様子、他の学者から非論理的で思いつきで言われたような反対論にも怯むことなく、自信を持って自説を展開していく様子には感動を覚えた。
ダンチェッカーが自分のことを他人にどう言われようと、どう思われようと、きちんと論理立てて説明を行っていく姿勢は、大変格好いい。
ダンチェッカーが授業をしている講座があるのであれば
私もダンチェッカーを見習いたいと思った。
結局、真の謎を解いたのはハントではなく、ダンチェッカーだったのが、なんだか嬉しかった。
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