関西汽船の2等寝台で小倉から松山に船中泊で移動
小倉港(福岡県北九州市小倉北区浅野3-10-31)に着いた。
JR小倉駅から徒歩で15分ほどだった。
既にフェリーは港に着岸している。
フェリーのすぐ目の前にある「四国松山行きフェリー待合所」で乗船手続きを行う。
待合室には客は1人ぐらいしかいなかった。
フェリーの出港が21時55分で今は34分前なのでもう少し混んでいても良さそうなのだが・・・。
今日乗船するフェリーは、「フェリーはやとも2(FERRY HAYATOMO 2)」だ。
フェリーには地上からのタラップで乗船する。
このタラップは待合所のすぐ裏手にある。
タラップは徒歩で上がる必要がある。
荷物が多いと少し大変かも。
タラップを上がってさらに1階分の船内の階段を上るとフェリーのロビーに出る。
2等船室の通路。
私が今夜利用するのは2等寝台。この通路の少し先の左手側にある。
私が今夜利用する2等寝台の船室。
片側に4台(左右2台、上下2台)のベッド、つまり、1部屋に合計8台のベッドがある。
まだ私以外の誰もこの部屋には入っていないようだ。一番乗り!
私の寝床はフェリーの舷側に割り当てられたが、残念なことに2段ベッドの上側ではなく下側だった。
上側が楽しそうで良かった・・・。
各寝床には蛍光灯が付いており、各自で自由にオン・オフできる。
蛍光灯のある位置が枕側となる。
蛍光灯とは反対の側には物置の棚があり、あまり大きくない手荷物ならこの棚に入れることができそう。私は寝床の上で寝床の壁側になる位置にカバンを置いておいた。
まだ誰も船室にはいなかったが、誰かが入ってきたら困るので、カーテンを引いて着替えを済まし、お風呂に向かうことにした。
お風呂を探しているうちに、2等室(雑魚寝の部屋)を見つけた。昔、関西汽船に乗る時は私はほぼ常にこの2等室を利用していたので懐かしかったが、驚くべきことに出港13分前なのに誰もこの部屋に人がいなかった。
※出港後、2、3人ほど利用している人がいた。他にも2等船室(雑魚寝の部屋)はいくつかあるが、どこも似たようなものだった。私の利用した2等寝台も私以外結局1人しか入ってこなかったので、8台のベッドのうち2台しか使われなかったことになる。小倉→松山行きのフェリーの平日での乗船率って20%程度なのかもしれないなぁ。
お風呂は、先ほど見た2等船室とは反対側の方向(ロビー、食堂、タラップへの階段がある方向)にあった。
※写真左手の茶色い扉がお風呂の入口。
男性用浴室の扉に書いてある注意書きによると、お風呂の入浴時間は21時0分から23時30分までだった。ということは、21時には乗船できた、ということかな。もっと早く乗船すれば良かった。
お風呂。
シャワー、洗面器どちらも使える。
シャワーが4本あるので、たぶん想定定員は4名程度なのだろう。
乗客がほとんどいないため、お風呂は私以外に1人いるか、誰もいないか(貸切状態!)のどちらかが繰り返された。
とても気持ちの良いお風呂だった。
お風呂の脱衣所には100円を入れて利用するコインロッカーもある。利用後、鍵を回したら100円は返却されるので無料で利用できる。
コインロッカー式ではない、脱衣棚もある。貴重品を誰かに預けている人などはこちらを利用するのも良いかもしれない。
お風呂あがりに冷たいものを飲みたくなって船内の自動販売機コーナーに行ってみた。
船内の自動販売機で買う飲料水は地上のお店の市場価格よりも値段が高いことが多いのに、なんとこのフェリーでの値段は同じか、ほんの少し高い程度だった。普通のソフトドリンクを買うつもりが、アサヒビールの「Clear Asahi(クリアアサヒ)」という第3のビールと呼ばれるお酒(リキュール(発泡性))が150円だったので「これは安い!」と思って買ってしまった。※フェリーでのお酒の販売時間は23時までとのことなので注意。
甲板に出て夜風にあたることで風呂上りでほてった体を冷まし、濡れた髪を乾かし、左手に持ったClear Asahiで喉の渇きを癒す。右手にはPHSを持って妻に電話をかけながら福岡県(北九州)〜山口県(下関)の夜景を眺める。途中の関門海峡が特に綺麗だった。この一連の行動がとても気持ちよく、今日の一日の疲れが一気に癒されて何だか幸せな気分になり、後で2等寝台の寝床に戻った時にはぐっすりと眠れた。ここしばらくの生活では、一番快適な眠りになったのではないだろうか。
※ところで、小倉港を出港してから1時間以上が経過していたが、PHS(ウィルコム)で通話が可能だった。海の上でもウィルコムも意外と頑張っている!