池上遼一 『池上遼一初期作品自選集 1 罪の意識』

月刊漫画『ガロ』に掲載されていた作品集。この作品集の1966年と1969年の作品を見比べると画風が随分変わっているので面白い。たぶんこの作品の全部が意味不明なストーリー展開となっているが、共通しているのはハッピーエンドな結末はないこと。ちなみにこの本に掲載されている『白い液体』は水木しげるっぽい画風だなあ、と思っていたら、(巻末の対談集によると)池上遼一が水木しげるのアシスタント時代に描いたものらしかった。短編集は、正直に言うとあまり面白くないが、巻末に掲載されていた1970年当時の池上遼一と評論家梶井純との対談集などは面白かった。

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「パンパンイェー」を忘れた娘