NHKのモーニングコールで恐怖を感じ、非常に不愉快な気持ちになった

会社の仕事で、約10年ほど、日本各地への出張生活が続いている。
東京への出張に限り、ホテル暮らしだったのが、3年ほど前からは会社が借りたアパートで暮らすようになっている。

出張が多いため、東京にもほとんどいない。
1週間のうち数日間は出張で都外にいることもあるし、2週間連続で東京にいないこともある。
1ヶ月のうち数日しかいないとしても、とにかく安い、というだけの理由で、会社が借りたアパートで寝泊まりしている。
会社としては経費が浮くのでいいかもしれないが、アパート暮らしになるとホテル暮らしよりも何かと手間がかかるので、私としては本当は嫌である。
アパート暮らしの方がホテル暮らしよりも手間がかかることについて、業務上は仕方がないことか...と割り切っていたが、大きな誤算があった。

それは、ホテル暮らしだと全く気にならなかった、気にする必要がなかった非常に不愉快なことがアパート暮らしにはある、ということ。

不愉快なことは複数ありそうに思う人もいるかもしれないが、不愉快なことは何度考えても1つしかない。

不愉快なこととは、NHKが来ることだ。

アパートにはテレビはない。
そのことを何度言っても、NHKがアパートにやってくる。

今日は日曜日。
朝7時には起きて、朝ご飯も食べて、タブレットでAmazonプライムのアニメを数話も見ると、アニメがとても面白いにもかかわらず、日頃の睡眠不足がたたったのか、とても眠くなったから二度寝という贅沢をした。

どれぐらい眠ったのか分からない。

プルルルル。

電話が鳴る音がする。
私のiPhoneの音ではない。

何だろうと思って、寝ぼけた頭で電話の音が鳴る方に行き、受話器を取って電話に出る。

「〇〇号室の〇〇さんですか?」

受話器から男性の声で、このような言葉が聞こえたような気がする。
私は、はっと目が覚めて、iPhoneで時間を確認する。

午前11時8分。

時間を見て、驚愕した。
これは、久々に、やらかしたと思ったので必死に謝罪をした。

「すみません。寝坊しました。チェックアウトの時間がとっくに過ぎていました。今からすぐに支度をして出ます」

相手が何かを言ったような気がしたが、聞き取れない。
いや、正確には、電話で叩き起こされたため、頭がまだしっかりと起きていないので、相手が言っていることがまともに頭に入って来ず、相手の言葉を正しく理解できない。
私は相手の言ってきたことが理解できないまま、パニック状態で、とにかく謝罪をする。

「すみません。すみません」

私のこの怒濤のような謝罪に相手が困惑した声で次のようなことを言った。

「ここ、宿泊施設ではないですよね?マンションですよね?」

数秒の沈黙。

ここはどこだ、と思って周りを見る。

私が一人暮らしをしている東京のアパートの部屋の中だった。
私が手に持っている受話器はアパートの電話機のもの。

アパートの電話機(部屋からのホール玄関ドアの開け方の説明付き)
アパートの電話機(部屋からのホール玄関ドアの開け方の説明付き)。

アパートの電話機では固定電話の契約などはしていないから、アパートの1階の玄関口にある呼び出し口から電話がかけられている。
誰かが私の部屋の号室番号を指定して、連絡をしてきたわけだ。

ようやく私は状況を把握する。

「ああ、すみません。今まで寝ていたので寝ぼけていました。ホテルで寝ているのかと思って勘違いしていました」

かつて1回ほどではあるが、出張先のホテルで寝坊をしてしまったことがあり、ホテルのフロントから室内にある電話機に電話がかかってきて目が覚めて青ざめた、ということがあった。
このブログを書いていると、その記憶が本物かどうかも実はもう自信がなくなってきているほどだが、とにかく、毎週どこかに出張してどこかのホテルに泊まっている身としては、今朝の電話はホテルのフロントからかかってきた電話かと思ってしまった。
私は仕事人間で遅刻は絶対にすまい、と思っているから、寝坊などという大失態をやらかしてしまったのかと思って恐怖したわけだ。

私はまだ寝ぼけていたのであろう。
次の言葉に、押し切られてしまった。

「NHKです」
「テレビ持っていません」
「一度お会いして話をさせてください」

以前、NHKからこのように切り出されて、非常に不愉快になった。

本当にテレビを持っていないのだから、NHKと受信契約をする義務など一切ない。
にもかかわらず、何故、NHKに私の貴重な時間を割かないといけないのか。
普段から仕事で忙しく、1分1秒が惜しいというのに、NHKなどに時間を割く意味は全く理解ができない。

以前は、「テレビも持っていないので、話す必要性を感じません」と言って、こちらから電話を切った。
今回もそうすればよかったのだろうけれど、頭がまだ働いていなかったのだろう。
うっかり、こう言ってしまった。

「分かりました」

私がアパート1階の入口のドアを解錠すると、NHKと名乗る男性が玄関に現れた。
仕方がないので応対する。

「テレビは持っていません」
「テレビをどこかにしまわれているのですか」
「だから、テレビは持っていません。信用できないのなら、部屋が散らかっていて汚いですが、部屋の中に入って確かめてもらっても構いません」
「いえ、家の中には入りません。携帯は何を使っているのですか」
「iPhoneを使っています」
「iPhoneを見せてもらえませんか」
何故、NHKにそんなことを命令されないといけないのか意味不明であり、非常に不愉快であるが、諦めて部屋の中に置いていたiPhoneを取ってきてNHKと名乗る男性にiPhoneを見せる。

「分かりました。ありがとうございます」

NHKの男性がこれで立ち去ってくれたことは良かったが、やはり、私が自分の貴重な時間を費やしてまでNHKの男性に応対をしたことは、無駄であったとしか思えない。
このやりとりに、私に何の意味があったのか。

NHKと名乗る人は、契約状況を確認できて良かったのかもしれないが、私にとっては無益どころか、貴重な時間を失うという損失がある。
さらに、朝、気持ちよく二度寝していたのに、NHKからの無用な電話のせいで、「寝坊したのではないか」という仕事上の恐怖心を抱かされてしまい、精神的な苦痛を受けて非常に不愉快である。

アパート暮らしで、このように不愉快な気持ちになったのは、これまでの3年間でNHKだけである。

何故、何度も「テレビを持っていません」と言っても、何度も何度も家にやってくるのだろうか。
どれだけ迷惑な組織なんだろう。

といったことをいくら私が言ったところで、NHKの迷惑行為が改善されるとは思えない。
いくつかのインターネット掲示板や個人ブログなどに記載された情報によると、同じようなことで困っている人が多数いるようなので、NHKは改善する気は一切ないのであろう。

来週はやってこないかもしれないけれど、また数週間か数ヶ月もしないうちに、私のもとにやってくるのであろう。
なんて不愉快な組織なのだろう。

一人暮らしで寂しさが募り、部屋を賑やかにするためにテレビを買いたくなった時があったが、NHKが家に乗り込んできた時にNHKと契約することだけは絶対に嫌であるから、非常に不愉快な組織であるNHKと絶対に契約しないためだけの理由でテレビは購入していない。ラジオであればNHKは無関係のようであるから、代わりにラジオを購入して寂しさは紛らわせている。
もちろん、ラジオでもNHKは聴かない。

早起きは三文の得、ということわざを思い出した。
今日は二度寝をしたのが良くなかった。
早起きをしたのであれば、そのまま、どこかに出かければ良かった。
早朝から営業をしている温泉施設で朝風呂にでも入り、仮眠が取れる休憩室で二度寝をする、というような贅沢なことをしていれば良かった。

NHKの訪問者で不愉快な思いをしたくなければ、とにかく、家にはいないことが重要であると思ったが、何故、NHKなどのために、そこまでしないといけないのだろう。


さて、今回のことで、NHKと契約しない方法は、テレビ等のNHKのテレビ放送が受信できる設備を持っていないことであり、それに関連する注意点は少なくとも以下の2点がある。

1.テレビを押し入れ等にしまっている、というのはダメなようである。
その割にはNHKの人に家の中に入ってテレビの有無を探してもらってもいい、と言っても家に入ることは拒否をしてくるので、本気で探すことまではしないようである。
本気で探す気がないのであれば、わざわざ人を叩き起こしてまでアパートの玄関までやって来ないでほしい。
テレビがあるかどうかを家の中まで入って探さないのであれば、私の貴重な時間を奪ってまで私に会いに来る必要性が本当にあったのだろうか。
絶対にない。
私の貴重な時間を返してほしい。

2.携帯電話の機種を尋ねられるので、iPhoneと答えると、iPhoneを本当に持っているかどうかをわざわざ持ってくるようにと言ってくる。
失礼極まりないが、iPhoneを見せると、おとなしく引き下がる。
おそらく、iPhone以外の機種で、テレビ放送を受信できるものであれば、NHKとの契約を迫られたのであろう。次回、携帯電話機の機種変更をする際には、NHK対策としてテレビが絶対に映らない機種(iPhone等)にしなくてはならない。
NHKのせいで携帯電話機の機種選択にも影響が出るとは、どれだけ迷惑な組織なのだろう。何か物を購入する時には、NHKが契約をする口実となる物に繋がっていないかを確認する必要がある。

NHKと契約をしたくない人は、テレビを所有しない、携帯電話機はテレビが映らないiPhoneにする、などの対策をしていれば契約をしなくて済むけれど、私が今回NHKに対して不愉快な気持ちになっているのは、契約をしたくない、という観点ではない。

この3年間の間に私を訪問しているNHKの人に「テレビは持っていない」と言っているにもかかわらず、何度も何度も訪問してきて、私の貴重な休日をぶち壊してくることである。
NHKの人は、訪問をしてほしくなかったら、契約をしろ、という意味なのであろう。

テレビを持っていないし、携帯でもテレビ映らないけれど、NHKの訪問を完全に拒絶して私の貴重な時間を奪われないようにするために、突然のNHKの訪問で叩き起こされて精神的な苦痛を受けないようにするために、NHKと受信契約をした方がいいのではないかと思えてきた。

NHKから身を守る最善の手段は、NHKと契約することなのではないかと思えてきた。
ちょっと怒りで頭が沸騰しているから、おかしな結論に至っているような気がするが、正しい結論のようにも思える。
お金持ちではない、薄給のサラリーマンである身としては、くだらない意味のない物に、本来契約する必要のないものに対して契約して費用を支払う、という行為は、馬鹿の極みだと思う。
世の中は広いから、私と同じ考えで、面倒くさいから支払っている人も多数いるのではないかと思う。

うーーーん、少し頭が冷めてきた。
やっぱり、契約する必要がない物に対して、契約をするのはおかしいなぁ。

もう寝よう。
明日からはまた仕事で早起きをしなくてはならない。

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