クリスマスプレゼントでサンタさんからもらったVR眼鏡で遊ぶ小学6年生の娘と娘を見つめる猫-ゆきお

妻によると、何か月も前から、小学6年生の娘はVR眼鏡が欲しいと言っていたそうである。
VR眼鏡に全く興味がなかった私としては、何故、そんなものを欲しがるのだろうと思っていたので、きっとすぐに他の物を欲しがるようになるであろう、と思っていた。

クリスマスが近づいてくるにつれ、娘が今年のサンタさんからのプレゼントが何になるのかを気にし始めた。

「ひょっとして、VR眼鏡かな。VR眼鏡よね。やったー」と予想を口にしながら、一人で嬉しそうな声をあげてはしゃいでいた。

クリスマスイブイブの夜。
ベッドで布団に入った娘から質問される。

「今夜、サンタさんが来るんよね?VRかな?」
「今夜、サンタさんが来るって誰に聞いたの?」
「お母ちゃん」

今年の12月25日は月曜日で、あいにく、私は25日は仕事で既に東京に戻っている予定であったから、24日のクリスマスイブの夜には娘とお別れする予定となっていた。

何年か前のクリスマスの朝、娘は目覚めた時、枕元にあったクリスマスプレゼントに興奮し、喜色満面で私に話した。

「え、サンタさん!?サンタさん、来てくれたん?サンタさんがクリスマスプレゼントをくれたよ。やったぁ。わー、嬉しいなあ」

娘を起こした後、プレゼントを見つけた娘が喜びの声を上げるこのシーンはビデオ撮影もしているけれど、今でもこのシーンが脳裏に鮮明に焼きついている。

そのシーンを直にもう一度見たいと思っていたので、娘の枕元にサンタさんからのクリスマスプレゼントが届くのは私が自宅にいる24日の朝が良いと思っていた。

「サンタさんはクリスマスイブの24日の夜ではなく、あわてん坊のサンタさんとして23日の夜にやって来る、ということでいいかな」と妻に話していたことが、どうやら妻から娘に話が伝わっていたようであった。

「そうだね。あわてん坊のサンタさんが、今夜クリスマスプレゼントを持ってくるってお母ちゃんとお父ちゃんに言ってたよ。いい子にして寝ていないとプレゼントはもらえないよ。プレゼントはVRじゃないよ。サンタさんからはお父ちゃんにお願いがされていて、プレゼントは『お父ちゃんのチュー1億回』みたいだよ。しかし、お父ちゃんは今は唇がこのように荒れていて痛いから、『お父ちゃんのチュー10回』で我慢してほしい。プレゼントの袋にはお父ちゃんのチュー10回券が入っていると思うよ」
「嘘やろ!そんなん入っとったらポイするし!本当は何なん?やっぱりVRVRヴィアール?」
「お父ちゃんはチューのことしか聞いていないからなぁ。本当にVRが欲しいのなら、サンタさんがプレゼントしてくれるかもね。でも、おかしいなぁ。サンタさんからお父ちゃんに連絡があったんだけど、今年のプレゼントはお父ちゃんのチューでお願いします、と頼まれているんだけどなあ」
「えーーー」
といったことを娘と楽しく会話した後、ベッドから離れる。
私が1階に移動して用事を済ませた後、娘の様子を見に戻ると、娘はスヤスヤと寝ていた。

クリスマスイブの朝、娘に叩き起こされる。
「お父ちゃん、朝だよ。起きて」
いつもは小学生のくせに昼前まで寝ている娘が、朝、私を起こしに来た。
私は1人で暮らしている東京のアパートだと休みの日でも遅くとも6時には目が覚めるのに、自宅のベッドだと朝9時まで平気で寝てしまう。
自宅に帰ると気が緩んでしまうようだ。

1階の和室に降りると、娘の側には赤い袋があった。
サンタさんからのプレゼントだ。

しまった。
娘が目覚めてプレゼントに気づいて大喜びするシーンを見ることができなかった。
もうプレゼントの中身は娘は確認済みだろうか。

ここで妻も我が家の飼い猫-ゆきも珍しく起きていることに気づく。
こたつの中で寝転がる妻の上にゆきおは座っていて、お尻を妻のほうに向けながら、顔はこちらの方を向いていた。

わざわざ娘が起こしに来てくれたことや、この場の雰囲気から察した。

娘はまだプレゼントの中身を見ていない。

2人と1匹は、私が起きてくるのを待ってくれているようであった。
私が起きてから、一緒にプレゼントの中身を確認することになっていたようである。

私は嬉しくなり、iPhoneを動画撮影モードにして、娘にプレゼントの中身を確認するようにと言う。

娘は嬉しそうに赤いプレゼントの袋の口を開き、袋から中身を取り出す。

「イェーイ、予想通りだ。VRだ」
「VRって何なん?」(知っていたけれど、あえて娘に聞いてみた。)
「360度ビヨンビョンって見えるやつ」
娘は手で輪っかを作って目の周りを覆い、首を左右に振りながら説明してくれた。

娘の嬉しそうな様子をビデオ撮影できてよかった。

私が感慨にふけっている間に、娘はVR眼鏡を箱から取り出し、妻の助けを借りながらスマホをVR眼鏡に装着した。

娘はゲームをすることを希望していたようであったが、ゲームは手頃なのがなかったのか、妻から娘に案内したのは360度動画を楽しめるサイトであった。

それでも娘は喜んでいた。

VR眼鏡をかける小学六年生の娘とVR眼鏡の入っていたプチプチの袋の上に座って娘を見つめる猫-ゆきお
VR眼鏡をかける小学六年生の娘とVR眼鏡の入っていたプチプチの袋の上に座って娘を見つめる猫-ゆきお。

我が家の飼い猫ゆきおは、何かの上に座ることが大好きな猫であるか、VR眼鏡が入っていたプチプチの袋の上にわざわざ座りながら、VR眼鏡に夢中になっている娘を見つめるとは。
なんとも微笑ましい光景である。

娘のことが大好きな猫は、娘を見て何を思っているのであろうか。

私も初めてVR眼鏡を使わせてもらったけれど、なかなか迫力があった。
操作に慣れるまでに時間がかかると思ったのは40歳台の私だからかもしれない。
11歳の娘は、説明書を見なくてもスイスイと直感的に操作をしていた。

娘がVR眼鏡で本当に体験したかったのはゲームのようなので、ゲームについては調べてあげる必要があるなぁ。
娘が喜ぶ姿をもっと見たい。


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Roland GO:KEYSの赤いキーボードと専用キーボードケースを購入した (小学6年生の娘と猫-ゆきお)

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2017年のクリスマスイブのジェットスター松山空港発、成田空港行の便が欠航になった