JR東日本の電車に忘れ物をした時に忘れ物を取り戻す確率を上げる5つの方法

先日、通勤電車として使用しているJR東日本の常磐線快速電車の車内に(カバン)を置き忘れた。
最終的に、鞄は私の元に戻ってきたが、鞄が戻るまでに苦労した。
鞄を電車に忘れてから鞄を取り戻すまでの話を以下にメモとして記載する。
(メモの後半に忘れ物を取り戻す確率を上げる方法や忘れ物を着払いで送ってもらったことについてまとめている。)

忘れ物をしてしまったその日、北千住駅午前7時24分発の上野行の常磐線快速電車に乗車した際、4日分の着替えが入った鞄が重かったので網棚(アミダナ)の上に置いた。
何かと忘れんぼうな私としては、網棚の上に荷物を置くと忘れそうになるから、本当は網棚の上には置きたくはないが、その日は疲れていたので、楽をするために網棚の上に鞄を置いてしまった。

電車の中では左手で吊革(ツリカワ)を持ち、網棚に鞄を置いたことで自由になった右手でiPhoneを操作して妻にLINEをしたり、ぼーっと何となくニュース記事などを見ていた。
網棚に鞄を置いたことに注意する意識は欠け落ちていた。

JR日暮里駅で常磐線快速電車を降り、日暮里駅で京浜東北線の電車に乗り換え、JR新橋駅のホームに降り立つ。
その時に薄ら寒い違和感に気づいた。
何だろうと思ってホーム上で足を止めて考えると、体中に衝撃が走った。

鞄を網棚に乗せたままだ。

愕然としながら、とりあえずどうしたらよいかを相談するためにホームから新橋駅の改札口に行く。
改札口の駅員さんに相談すると、JR新橋駅3番線ホームに忘れ物を担当する窓口があるのでそこに行って相談してほしいとのこと。

新橋駅はよく利用しているが、3番線ホームに忘れ物の窓口があることなど初めて知った。
3番線ホームに行くと、忘れ物の窓口はすぐに見つかった。

引き戸を開けて窓口の室内に入り、駅員さんに忘れ物の相談をする。
駅員さんからは、私が乗車した常磐線快速電車の時刻や常磐線快速電車の車体の色は緑色と青色のどちらだったのか、忘れ物は何か、といったことを質問される。

常磐線快速電車の車体の色が緑色と青色の2種類あるのは知っているが、乗車した電車が何色だったかまでは覚えていないこと、北千住駅午前7時24分発の上野行の常磐線快速電車に乗車したこと、忘れ物は黒いビジネス鞄であることを伝える。
JR東日本では忘れ物を検索するためのシステムが整っているようである。
駅員さんが私の情報をもとにパソコンで忘れ物を検索したが、まだ私の鞄に該当する忘れ物はシステムに登録されていないとのこと。
駅員さんからは、今はご承知の通り朝の忙しい時間帯であるから、忘れ物はすぐには出てこない可能性があること、お昼頃にまた確認をしに来てほしいと言われる。
たしかに、通勤ラッシュで超満員電車となる時間帯であるから、どんな忘れ物があったのかをシステムで検索できるようにするための登録処理などにまで手が回らず、後回しにするしかないのであろう。

駅員さんに電話で問い合わせるための電話番号を聞くと、新橋駅のホームの窓口には電話回線はないので直接来てもらうしかないこと、電話の窓口であればJR東日本の忘れ物の総合窓口があるから、そこに問い合わせてもらえばどこの駅の忘れ物でも検索してもらえることを教えてもらった。

新橋駅を出てから妻に電話をかける。

鞄には会社の仕事に関する物は何もないので、会社から怒られたり顧客から怒られたりすることはないのは不幸中の幸いであるが、妻からは怒られる可能性が高い。
すぐに鞄が見つかればいいが、もし永遠に見つからなかった場合、早く言ってくれていれば見つける方法があったかもしれない、と私が妻に怒られる様子がリアルに目に浮かんだ。
さらに鞄と衣類については妻が買ってくれたものであるため、こっそりと全部自分で買い直したりすると、今まで鞄も衣類も自分で買ってこなかった私の行動パターンと大きく違うことになるので、まともな理由を説明することができず、聡い妻には隠そうとしてもバレてしまうであろう。

そんなことを考えながら恐る恐る妻に電話する。
どうしたことか妻からは怒られることなく、忘れ物を取り戻すために色々と調べ始めてくれた。
早速、JR東日本の忘れ物の総合窓口「JR東日本お問い合わせセンター」の電話番号をLINEで送ってもらった。
トラブル時の対応に滅法強い妻は頼りになる。

JR東日本お問い合わせセンター
お忘れ物のお問い合わせ
050-2016-1601
【ご案内時間】6:00 ~ 24:00

この窓口に昼、夜と電話したが、私が置き忘れた鞄に該当しそうな忘れ物は見つからない。
窓口の人からは、電車が車庫に入った場合は翌朝以降でないと忘れ物を管理するシステムのデータベースには登録されないので翌朝以降でまた電話してください、と言われる。

翌朝の午前6時過ぎに窓口に電話するが、私の忘れ物は見つからない。
見つからないとなると、忘れ物が盗まれた可能性を考え始める。
盗まれてしまった場合は、もうどうしようもないからその線を考えるのは最後にし、他の可能性を考える。
JR東日本で忘れ物を保管する期間は短いらしく、すぐに警察に引き渡されるようであるから、忘れ物の管理が警察に移る可能性も考えるが、JR東日本で忘れ物の保管は1週間ほどはしてもらえるようなので、まだ警察に忘れ物が渡されている可能性はないはずだ。
盗まれた可能性を排除すると、どこかには忘れ物があるはずだ。

もしかしたら私が記憶違いをしているかもしれないと考え始める。
常磐線快速電車に乗る前に乗っていた電車は、常磐線各駅停車
私の通勤時の最寄駅・JR金町駅から乗車する常磐線各駅停車はJR綾瀬駅(東京メトロ綾瀬駅)からは東京メトロ千代田線の代々木上原行きとなる。
東京メトロの電車は小田急線にも接続する。
JR綾瀬駅の隣駅・JR北千住駅で常磐線快速電車に乗り換え、常磐線快速電車の車内に忘れ物をしたと思い込んでいるが、ひょっとしたら常磐線各駅停車の電車に忘れ物をしたのかもしれない。

そう考えて東京メトロと小田急線の忘れ物の窓口にも電話をかけて問い合わせた。
どちらの窓口でも丁寧に調べてくれたが、忘れ物は見つからない。

《備考:私の通勤経路》
(金町駅で常磐線各駅停車の東京方面の電車に乗車)
JR金町駅
 ↓
JR亀有駅
 ↓
JR綾瀬駅(東京メトロ綾瀬駅)
 ↓
JR北千住駅(東京メトロ北千住駅)
 ↓
(北千住駅で常磐線快速電車に乗り換え)
 ↓
JR北千住駅
 ↓
JR南千住駅
 ↓
JR三河島駅
 ↓
JR日暮里駅
 ↓
(日暮里駅で京浜東北線又は山手線の電車に乗り換え)
 ↓
JR日暮里駅
 ↓
JR鶯谷駅
 ↓
JR上野駅
 ↓
JR御徒町駅
 ↓
JR秋葉原駅
 ↓
JR神田駅
 ↓
JR東京駅
 ↓
JR有楽町駅
 ↓
JR新橋駅

常磐線快速電車は上野駅止まりではなく、東京駅新橋駅品川駅に停車する便利な電車もあるが、朝の時間帯は遅刻しそうになる遅い時間帯の便しかないので私は利用していない(来月10月のダイヤ改正以降はひょっとしたら使うことになるかもしれない)。
常磐線快速電車で日暮里駅で降りずに上野駅まで移動し、東京上野ラインの電車に乗り換えて上野駅から新橋駅まで移動する方法もあり、以前はそれを使っていたが、人と密着するギュウギュウの満員電車であることが嫌になって朝の時間帯は使わないことにした。
日暮里駅で京浜東北線又は山手線の電車に乗ると、満員電車とは言っても人に触れ合わない程度の楽な満員電車であり、早い時間帯だと座れることもあるので、そのことに気づいてからは朝の時間帯はJR日暮里駅で乗り換えるようになった。

お昼になってからアパートを出て最寄駅のJR金町駅に行く。
忘れ物の窓口が改札口にいる駅員さんだったので事情を説明して忘れ物を検索してもらうが、該当する忘れ物は見つからない。
金町駅の駅員さんからは親切にも忘れ物に困っている人のためのプリントをもらえた。

JR金町駅の駅員さんからもらった「常磐線各駅停車の列車内で忘れた忘れ物について」というプリント
JR金町駅の駅員さんからもらった「常磐線各駅停車の列車内で忘れた忘れ物について」というプリント。

プリントに記載されている連絡先に、参考となる情報があった。
忘れ物をした当日と翌日以降では問い合わせ先が異なるようである。

・お忘れ当日...乗車した電車の終着駅へ電話で問い合わせることをお勧めします。
・翌日以降...システムでお探ししますので、以下の箇所にお問い合わせください。

終着駅に問い合わせる、ということをしていなかった。
私がおそらく忘れ物をしたのは常磐線各駅停車の電車ではなく、常磐線快速電車だと思っている。
常磐線快速電車の終着駅については、上野駅以外には問い合わせをしていなかった。
私が乗車した常磐線快速電車の便の終着駅は上野駅だったが、上野駅で忘れ物が回収されずに、そのまま折り返し運転となる場合、終着駅は上野駅とは反対方向の駅となる。
帰宅する時に上野駅(または日暮里駅)で乗車する常磐線快速電車の終着駅が色々とあることを思い出す。
よく見るのが取手行、次に見るのが土浦行、たまに見るのが成田行、小金井行。
他にも終着駅がたくさんあるが、基本的に夜遅い時間帯にしか利用していないため、これら以外の終着駅については記憶が薄い。
もう忘れ物の当日ではなく翌日になっていたから、終着駅ではなく電話の窓口に問い合わせをした方がよいのであろう。
次回、忘れ物をしてしまった時には、忘れ物をした当日は終着駅に問い合わせをするということを覚えておかなくては。

小学六年生の娘の小学校最後の運動会が、忘れ物をした当日(金曜日)の翌々日(日曜日)に開催される。
その娘に早く会うために、金曜日はもう金町のアパートには戻らずに深夜バスで新橋から成田空港まで移動する予定であった。(成田空港第3ターミナルのジェットスター始発便で松山空港に移動することを考えていた。)

いったんアパートに戻ってから成田空港に向かうようにしていれば、鞄を忘れることはなかった。
娘に早く会うために取った行動が裏目に出て、逆に早く帰れなくなってしまった。
なんという皮肉な結果。
娘の運動会を朝からきちんと見るには、運動会の前日の夜には自宅に到着しておいた方がよいから、成田空港発の最終便の飛行機(16時45分発)には乗らないといけない。
成田空港には遅くとも16時には着いていないといけない。

お昼を過ぎていたので、そろそろ金町から成田空港に移動しないといけない時間であった。

金町から移動する前に、再度、忘れ物の総合窓口に電話をする。
窓口の人から鞄の中にファイルケース、作業着、靴を入れていないかと聞かれた。
この質問はこれまでに3回ほど受けていたが、ファイルケースが何のことだか分からないし、作業着も靴も入れていないので、その忘れ物は違うと判断。
念のために上野駅の忘れ物の窓口にも電話をした時には、その忘れ物が私の物かどうかを、忘れ物が届いている成田駅に問い合わせてみては、ということを言ってくれたが、問い合わせ先の電話番号を聞くと成田駅の電話番号ではなく、これまでに何度も電話し、先ほど電話をかけたばかりの総合窓口の電話番号であったから、問い合わせをするのをやめた。
(実はこの忘れ物が私の鞄だった、ということが後で分かり、かなり悔しい思いをすることになる)

窓口の人からは、電車が車庫に入っていた場合は午後2時から3時の間にまとめて忘れ物の情報がシステムに登録されるので3時以降に電話してもらうと忘れ物が見つかるかもしれない、ということを言われたので、それを最後の希望として京成金町駅から電車に乗り、成田空港に向かう。

成田空港に着いたら3時頃だったので、忘れ物の総合窓口に電話する。
残念ながら見つからない、という返事。
さらに昨日の忘れ物がこの時間帯以降に見つかる可能性は限りなく低い、ということを言われ、ショックを受ける。

成田空港から松山空港に飛行機で移動し、松山空港で出迎えてくれた妻の運転する車で愛媛県松山市の自宅に帰る。

自宅の和室で、妻がいる横で、JR東日本の忘れ物の総合窓口に電話をかける。
iPhoneのスピーカーモードで窓口の人と電話をしたので、私と窓口の人とのやりとりが妻にはよく聞こえていたようである。

またファイルケースのことを質問されたが、関係ないと思って受け流した。
これまでの窓口の人からも、名前が書いてあるものがないかと聞かれたが、たぶんないです、と答えた。
(名前を自分から言えばよかったと後で悔しい思いをすることになる)

残念ながら、私の忘れ物は見つからないまま電話が終わった。

妻を見ると、何故か優しそうな顔をしている。
妻は私が乗った電車の特徴などを聞いて紙切れにメモすると、私の前から姿を消した。

私は忘れ物が見つからないことに意気消沈としていたが、いつも私が自宅にいない間に我が家の飼い猫ゆきおに占有されている私の赤いダイナブックでブログの更新をして気を紛らわせることにした。

ブログで記事を書いていると、間もなくして、妻が戻ってきた。
妻はかなり嬉しそうな様子で妻のiPhoneを私に差し出してくる。

妻がJR東日本の忘れ物の窓口に問い合わせたら、とても対応の良さそうな女性が電話に出てくれて、私のそれらしき忘れ物が届いている駅があったので親切なことに窓口の人から駅に問い合わせをしてくれていること、本人である私に電話を代わりたい、ということであった。

窓口の人に私の名前を告げると、私の名前の印鑑が入っている鞄が忘れ物として見つかった、ということを言われた。
鞄にはファイルケースが含まれていることも言われた。
忘れ物の鞄が届いている駅は成田駅とのこと。

ここでようやく気づく。
これまでに何度か、この忘れ物について窓口の人からは案内があった。
ファイルケースはひょっとしたらクリアファイルのことかもしれないと思ったものの、作業着、靴については鞄に入れていないので、私の鞄ではないと判断したが、私の判断が甘かったということになる。

今思えば、JR東日本の忘れ物検索システムに忘れ物の特徴を登録する駅員さんが、忘れ物を必ずしも正確な名称で登録するとは限らない、ということを想定するべきであった。
私のワイシャツは人によっては作業着に見えたのかもしれないし、靴については靴など本当に入れていないが、「靴下」と入力するつもりが「靴」と入力してしまったのかもしれない。
靴下と靴を見間違えることはまずないが、システムに登録する時に入力間違いをする可能性があることは想定するべきであった。

鞄の中には最近癒しを求めて買ったばかりの「カナヘイの小動物 ゆるっとエクセル (TJMOOK)」というカナヘイさんのExcel入門本を入れていたので、窓口の人にはカナヘイさんのExcel入門本のことを何度も話していたが、それは忘れ物としては登録されていなかったようである。(本が書店で買った時の袋の中に入ったままで袋の中身が見えなかったからかもしれない。)


カナヘイの小動物 ゆるっとエクセル (TJMOOK)

妻に、私の代わりに窓口に問い合わせをした理由を聞くと、私がかなり気落ちしていたこと、窓口との電話対応の様子を聞いていると私の諦めが早すぎて頼りなくてこれではダメだと思ったこと、ということを言われた。
頼りない私をいつも助けてくれる妻には感謝しないといけない。

今回のことで、JR東日本の電車に忘れ物をした時に忘れ物を取り戻す確率を上げる方法として、少なくとも以下の5つがあることが分かった。

1.忘れ物をした当日には終着駅に電話をかける。
電車は上り・下りの区間を1日中動き回るので、忘れ物が管理される終着駅は自分が乗った時の電車の執着駅とは限らない。
常磐線のように終着駅が多数ある場合は、終着駅となる複数の駅に電話をかけることで忘れ物を見つけられる可能性が高くなる。

2.たった1度の電話で諦めず、時間をおいてから電話をかける。
窓口の人からも案内があるが、忘れ物をした時間、忘れ物が駅員さんに見つかった時間、忘れ物検索システムに忘れ物が登録されるまでの時間には、数時間から1日程度ものタイムラグがあるようであるから、1度の電話で見つからなくて諦めるのではなく、時間をおいてから何度か電話をすることで見つかる可能性が高くなる。

以下の3点目から5点目は、妻から学んだこと。

3.忘れ物の特徴の詳細を窓口の人に伝える。
鞄の特徴を窓口の人に伝えるための鞄のロゴなどが分からないのだったら、アマゾンや楽天などのサイトに掲載されている忘れ物と同じ商品の画像を見て特徴をよく確認して話すこと。さらに、サイトに掲載されている写真が小さくてロゴが見えないのであれば、他のサイトを見てロゴが見える商品写真を探すこと。
今回、妻が鞄のロゴを伝えると、窓口の人がそれらしき鞄が...と言ってくれたようである。
私の場合は、ロゴはよく分からないです、と回答していたから、たしかにこれではダメである。
こちらから詳しい情報提供をすることで、窓口の人としては、システムに登録されている忘れ物が電話をかけてきた人の忘れ物なのかどうかを判断しやすくなるようである。

4.こちらの名前を告げて、名前が記載された忘れ物がないかを調べてもらう。
名前が分かる物が入っているかどうかという窓口からの質問については、鞄の中に何か名前の分かる物が入っているかもしれないのだから、まずはダメ元で名前を告げて調べてもらうべき。
100円ショップで買った安物の印鑑とは言え、この印鑑が鞄の中に入っていなかったら、私の鞄であるという確証を得るのが難しかった。
私は、自分の印鑑を鞄の中に入れておいたことを忘れていた。
自分が何を入れているかを忘れている可能性もあるのだから、名前が入っている物が忘れ物の中に含まれているかもしれない。
名前を告げることで、忘れ物を特定できる確率が上がるようである。

5.電話窓口の人が頼りなる人であれば、忘れ物を見つけ出してくれる可能性が高くなる。
妻からは窓口には頼りになる人、頼りにならない人がいるので、頼りにならないと思ったら、頼りになる人が電話に出てくるまで何度も電話をかけるべきである、ということを言われた。
窓口の仕事量が増えて申し訳ない気がするが、頼りになる人に電話が繋がると問題が解決する、ということであれば、忘れ物をして困っている人の立場から考えると、頼りになる人に電話が繋がるまで何度も電話をかける、ということは仕方がないのかもしれない。

以下は私が身をもって感じたこと。

窓口に電話をかける人のスキルが低いと、忘れ物を見つけられる可能性が低くなる。
私はコミュニケーション能力には自信があったし、問題解決能力も高いと思っていたが、今回の件で自信を失ってしまった。
頼りになる妻である。
何度も、私の忘れ物らしきものを窓口の人から案内を受けていたにもかかわらず、自分の忘れ物であるということを私は認識できなかった。
私のコミュニケーション能力、問題解決能力はそんなに高いものではない、と自覚しておく必要がある。

コミュニケーション能力と問題解決能力が高い人から窓口に電話をかけてもらうと忘れ物を見つけられる可能性が高くなる。
家族や友人など頼れる人がいる場合は、頼った方が良いと思う。
頼りになる妻がいてよかった。
この方法は忘れ物を取り戻す確率を上げる6つめの方法として考えてもよいが、頼れる人がいない場合、あるいは、頼れる人がいても何らかの事情で頼れない時もあるかと思うので番外編みたいな方法として考えている。

その他分かったこと。

JR東日本での忘れ物は、忘れ物が管理されている駅にまで本人が取りに行かないといけない。
私の忘れ物はJR成田駅で管理されていた。
終点駅が上野駅となっているJR常磐線快速電車に乗ったのに忘れ物は上野駅ではなく、成田駅で管理されていた。
常磐線快速電車の下り列車の終着駅は色々とあり、取手行、勝田行はよく見かけるが、たまに成田行もある。
成田行については常磐線から途中で成田線に変わる。
つい先ほど成田空港から松山空港に帰った身としては、もっと早く気づいて入れば成田空港に向かう途中で成田駅に寄ったのに、と悔しい思いをする。
本人が取りに行く必要があるので、本来であれば私がJR成田駅に忘れ物を受け取りに行くしかないが、忘れ物を取りに行くだけのために、また飛行機に乗って成田空港まで移動することは経済的にも今後の私のスケジュール的にも困難であるから、着払いで自宅に送ってもらうことにする。

JR東日本管轄内での忘れ物は、JRの駅であればJR東日本管轄外の駅からでも着払いの手続きができる。
JR東日本管轄内での忘れ物を宅配便で着払いで送ってもらうためには、JRの駅に行って手続きをする必要がある。
ひょっとしたらJR東日本管轄内の駅でしか着払いの手続きができないのではないかと思って忘れ物の総合窓口の人に聞いてみると、JR東日本でなくても、JR四国、JR西日本、JR九州など、全国どこのJRの駅からでも着払いの手続きはできる、ということであった。
この電話が終わった時、夜の10時近く前のことであったが、JRは終電まで営業しているから、早速自宅の最寄り駅であるJR松山駅に行って着払いの手続きをすることにした。
JR松山駅の忘れ物の窓口は、改札口の中にあり、駅員さん達が親切に対応してくれた。
着払いの手続きは簡単。
身分証明書として運転免許証を駅員さんに見せて本人確認を行って頂いた後に、駅員さんから渡された用紙に氏名、住所等の必要事項を記入する。
JR東日本の忘れ物の窓口で聞いていた忘れ物が見つかった電車の車両番号忘れ物が保管されている駅の名前(JR成田駅)を駅員さんに伝える。
駅員さんからJR成田駅に電話をかけて頂き、発送する忘れ物に間違いがないかを確認してもらった後、駅員さんは私が氏名、住所等の必要事項を記入した用紙をJR成田駅にFAXで送信していた。
以上で着払いで忘れ物を送ってもらうための手続きは完了した。
この手続きは無料で行って頂けた。
JRの親切なサービスに感謝。
忘れ物は翌々日の午後2時から3時の間にJR成田駅から愛媛県松山市の自宅に着払いで届いた。
宅配会社はヤマト運輸で、荷物の大きさや重さにもよると思うが、衣類4日分が入ったビジネス鞄の着払いの料金は1728円だった。
(自宅にいた妻が荷物の受け取り、料金支払いを行った。)

JR東日本の成田駅からヤマト運輸の着払いで送ってもらった忘れ物
JR東日本の成田駅からヤマト運輸の着払いで送ってもらった忘れ物。

この忘れ物が無事に自宅に届いたことで、私の不安な思いがようやく消えた。
もう電車内の網棚には二度と荷物は置かないようにしなくては。
また、改めて妻には感謝をしないといけないと思ったし、きちんと忘れ物を管理して届けてくれたJRにも感謝をしないといけないと思った。

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ハンドスピナーを回す猫-ゆきお

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夕暮れ時の成田空港を走行した後に成田空港を離陸する飛行機からの眺め