漫画『ジャンク・ランク・ファミリー』第1巻、第2巻を読んだ感想

漫画『ジャンク・ランク・ファミリー』(著者:高橋ヒロシ)の第1巻、第2巻を読んだ。

この漫画は文明と秩序が崩壊した世界が舞台となっている。
さらに、ゾンビ映画的な要素が加わっているので、世界観としては悲惨だ。

世界観の設定、そして登場人物達が水、食料、ガソリンを奪い合う様子を見ていると、マッドマックス(映画)や北斗の拳(漫画)を思い出した。
マッドマックスと北斗の拳はかなり面白い。
私のおすすすめの作品である。


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漫画『ジャンク・ランク・ファミリー』に登場する悪の集団・ベベルズのリーダーが装着しているマスクや服装が、マッドマックスの悪役や北斗の拳の悪役・ジャギなどの格好にとても似ている点も面白い。


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文明や秩序が崩壊したら、悪役の人達は、みな考えることが一緒のようだ。
ひょっとしたら、漫画『ジャンク・ランク・ファミリー』に登場する悪役達は、マッドマックスや北斗の拳という作品を知っていて、その悪役達に憧れて真似をしている可能性もあるかも!?

さて、漫画『ジャンク・ランク・ファミリー』に登場するルカという少年。
彼が最初どんな人物か分からなかったけれど、ストーリーが進むにつれて、昔、おじいちゃんと二人だけで暮らしていたこと、おじいちゃんはベベルズという集団に襲われて殺されてしまったこと、ベベルズに復讐するためにルカは単身でベベルズのリーダーの弟を殺害してベベルズのリーダーから恨みを買って追いかけられる事態になったこと、などが明らかになった。
ルカが少年ということもあり、今後、おっさん集団のジャンク・ランク・ファミリーの中で、どのように成長していくかが楽しみである。
ルカは正義感が強そうなおじいちゃんの影響を強く受けているから、ジャンク・ランク・ファミリーがもしルカの考える正義と異なる悪いことを始めたら、ルカとジャンク・ランク・ファミリーは対立することがあるかもしれない。
そんな展開を考えると面白そうである。

ベベルズの集団にルカが捕らえられたところをジャンク・ランク・ファミリーが偶然救出するところから物語は始まるが、ギャング集団であるジャンク・ランク・ファミリーが何故ルカを助けたのか、という理由については2巻が終わっても語られていない。

語られていないけれど、ジャンク・ランク・ファミリーがザボ・ローチェという集団と戦う際に、最初からザボ・ローチェを一人も殺そうとしていなかったことや、後日、ザボ・ローチェを仲間として扱い始めたことを見ていると、ジャンク・ランク・ファミリーは人をむやみには殺さず、可能であれば人を助ける、という集団であることが分かるから、ルカを助けたのも気まぐれなどではなく、助けたいと思ったから助けたのであろう。

ベベルズという特定の集団だけは容赦なく殺す、というのは、ジャンク・ランク・ファミリーのメンバーが過去に殺されたから、という事情があるようであるが、ジャンク・ランク・ファミリーに弱い点があるとすれば、出会ったら最初から容赦なく殺すという相手がこのベベルズに固定されていることだろうか。
まだ他にもベベルズのように許せない集団があるのかもしれないけれど、最初から悪逆の限りを尽くしてくるベベルズのような集団は、この世界には多数いるようであるから、ジャンク・ランク・ファミリーのシドが単身でザボ・ローチェという見知らぬ集団を相手にした際に、ザボ・ローチェに対して殺すつもりで戦闘をしなかった点は、人として格好いいけれど、殺されていた可能性がある。
ジャンク・ランク・ファミリーのむやみに人を殺さないスタンスは正しいけれど、それが弱点となって、今後、悪の集団にやられてしまわないかと心配になる。

私としては、第1巻、第2巻共に面白かったので、第3巻の発売が待ち遠しい。


ジャンク・ランク・ファミリー(1)(ヤングチャンピオン・コミックス)



ジャンク・ランク・ファミリー(2)(ヤングチャンピオン・コミックス)

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