英検準1級にはどの程度の英語力があれば合格するのか(私の実体験より推測)

英検(公益社団法人 日本英語検定協会)の英検準1級に私が合格したのは、平成12年(西暦2000年)のこと。

今年は平成28年(西暦2016年)なので、もう16年も前のこと。

その頃は、私が大学の3年生か4年生の時だった。

英米文学を専攻したわけではなく、人文社会学科で英語とは特に関係がない学問を専攻していたけれど、英語は好きだったので、英語の講義を必要以上に複数受講したり、大学受験英語を高校生に教える塾講師のバイトをしたり、その関係で大学受験英語の本を大量に購入して自らの英語力を高めるための勉強をしたり、教えるためのコツなどを学ぼう、という努力をしていた。

購入した大量の英語関連の本は、100冊以上はありそう。(大好きなSF小説の洋書などの数は除外。)

そんなに購入する必要があったのかどうかと考えてみると、たぶん、購入する必要はなかった。

それは購入をする当時でも感じていたことであり、現在はその習性はなくなってきつつあるけれど、英語関連の本を集めることが趣味のようになってしまっていた。

市販されているシールやカードのコンプリート(全て集める)を目指すような感覚。

テレビゲームやスマホなどのゲームアプリの世界なら、アイテムコンプリート、オールキャラ最高レベル到達、オールステージクリアを目指すような感覚。

本を全て読んだかどうか、というのを正直に告白すると、読めていない。

熟読し、何度も読んだ本はあるけれど、購入する時に立ち読み段階では数ページ読んだだけで、購入後はほとんどページをめくらなかった本もある。

大学卒業後、引っ越することになったが、購入したそれらの本は1冊も捨てず、1冊も売らず、現在も所有しており、本棚に並べている。

今は、英語とはほとんど関係がない世界にいるので、その本は飾りに近いものになってしまっているが、それでも懐かしく思い、たまに本を手に取って読むこともある。

本棚に並ぶその本達を見るたびに、思い出や趣味としては良いけれども、この大量の本達は、私の「英語勉強からの現実逃避」の結果でもある。

英語関連本をたくさん買うと、自分のレベルがアップするという勘違いをしていた。

もちろん、その本をしっかりと読んで理解すれば、レベルアップは間違いないのだろうけれど、「しっかりと読んで理解すれば」という前提が抜け落ちていた。

私はいい加減な性格で、飽きっぽい性格。

英語の参考書をたくさん買ったけれども、英語の実力が上がらない、試験に合格しない、という人の多くは、問題集や参考書を買ったけれども問題集や参考書の最後まで勉強をしていない、最後まで勉強したけれども間違えたところを復習していない、理解できるまで覚えようとしていない、または、理解しようとしていない、という勉強姿勢に問題がある可能性が高い。

私自身が、そうだったから、よく分かる。

どのような試験も、1発合格をなかなかしない私。

不合格となってから、後悔して頑張ろうとする私。

大量の英語関連本を購入することで、英語勉強・英語研究をしていたつもりになっていた私。

そんな私でも何とか英検準1級には合格した。

それは、何冊かの問題集、参考書については、真面目に開いて勉強していたからであろうと思う。


さて、本題に戻る。

英検準1級はどの程度の英語力で合格するか。

英検のウェブサイトを確認すると、英検準1級のレベルは、推奨目安として「大学中級程度」となっている。

大学中級程度というレベル感は、正直なところよく分からないが、私の実体験で推測すると、以下のようなことが言える。

・大学受験英語の問題集で、ほとんどの問題が分かること。
 難関大学レベルのものが必要かどうかは分かりかねるが、センター試験英語でほぼ満点が採れる実力であれば良さそう。

・英語のリスニング力を改善するための勉強を毎日のように行っていること。
 リスニング教材を毎日聞いていると良いかと思う。
 私が大学生の頃は既にインターネットはあったけれど、ネットの回線速度が遅すぎる時代だったので、CDに録音されたものを聴いていた。
 その他に、有線放送を契約していて(月額6000円もしていた!)、海外の音楽番組やニュースを英語で聴いて楽しんでいた。

リスニング教材は色々とあると思うけれど、同じものを繰り返し聞くことも必要だし、違うものを新しく聞くのも必要だと思う。
ただし、何十万円もの教材を何個も買うのはやめた方がいいと思う。破産するから。



・TOEICで700点を突破する問題集・リスニング教材で勉強して、TOEIC700点前後なら採れそうであるという自信がついていること。
 現在もそうだと思うけれど、大学生達の間ではTOEICを受けることが流行っていて、大学生であるにもかかわらず大学受験英語を勉強していた私もTOEICの勉強をしていた。TOEICと大学受験英語の大きな違いは、リスニング問題が多いことだろうか。TOEICの問題集を購入する時には、リスニング勉強用のCDを購入して、よく聴いたものだ。

絶対ではないけれど、TOEICで700点前後の点数が採れる人であれば、合格するかも。(当時の私がそうだったから。)
あくまでも私の実体験に過ぎないが、英検準1級の実力とは、TOEICの点数に換算すると700点前後だと思う。



・英検準1級合格を目指す問題集・リスニング教材で勉強をしていて、合格するかも、という自信がついていること。
 TOEIC対策の学習本や書店で数多くの種類を見かけるのだけれど、英検対策の学習本は数が少ない。
 しかし、受験するからには、試験問題のレベル感を自ら問題を解いてみて把握しておいた方がよいし、時間配分の計算なども考えておきたいから、対策本は購入した。
 対策本で問題を解き、合格できるかも、という自信を得てから、試験申し込みをした。

  
   

・英語で書く練習をしていること。
 大学受験英語の2次試験問題集であれば、書く練習ができるはず。書き言葉と話し言葉は違うという細かい厳密な話はあるかもしれないけれど、書き言葉をそのまま話しても間違いではないのだから、相手には通じる、という考えで、書く練習をしていた。

・英語で喋る練習をしていること。
 英語を話す外国人の友人がいるわけでもなかったので、私にできることと言えば、英語のリスニング教材を真似て喋る練習をすることがメイン。特殊なことは......1年生の頃に大学の英語サークルに所属していたことがあり、その時に、英語サークルに所属する人達と日本人同士ではあったが、英語で討論をするディベートやディスカッションを行っていた。このことが大きな力になっているかもしれない。

昔と違い、Skypeなどインターネットの技術を利用して自宅にいながらにして簡単に英会話の勉強ができるサービスもあるので、そのようなサービスを利用するのもよいかもしれない。















英検準1級に合格した私の体験に基づく話は、16年も前の実体験であるため、現在では通じないところもあるかもしれないが、少なくとも、
英検準1級合格を目指す問題集・リスニング教材で勉強をしていて、合格するかも、という自信がついていること
については、現在も通用するであろうと思うし、英語の基礎的な部分(話したり、書いたりすることも含めて)は、今の私の生活や(英語を本業とはしていないが)仕事面でも大変役に立っている。

英語の勉強をしたことは、良かったと思う。

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