写真集『アンダーグラウンド』(著者:畠山直哉)を読んだ感想

大都会東京のビル群の間にひっそりと流れる汚れた川に焦点をあてた写真集。

本来はどぶ川であり、汚らしさだけしかない印象の川であっても、著者が撮影した写真は、銀河系の中心部やどこかの星雲を思わせるような神秘的な美しさを漂わせる写真となっている。

川は地下を流れている場合もあり、そのような外部からは見えない暗渠内での撮影がメインのようだった。
暗渠内では、三脚を立てている写真が多かったが、その意味はよく分からなかった。
三脚があると暗渠の大きさ(高さ、幅)が分かるという意味を込めているかもしれない。
あるいは、異星に降り立つ宇宙船を表現しているのかもしれない。
宇宙を感じる写真集なので、きっとそうだろう。

撮り方次第では、どぶ川からも美を感じさせてくれるということがよく分かるすごい写真集だと思った。

前へ

写真集『アオキガハラ』(撮影:阿部ちひろ、文:道満三郎)を読んだ感想

次へ

買おうかどうか迷っていたSONYのミニコンポ「CMT-SX7」が不具合発覚で買えなくなって困った