アニメ『翠星のガルガンティア』を観た感想

人類の敵「ヒディアーズ」と呼ばれる生物達との戦闘が宇宙空間で繰り広げられていたのを見て、ヒディアーズが広い宇宙のごく限られた地域にのみ生息しているのであれば、わざわざ命を賭してまで戦わなくてもよいのではないかと思ったが、たぶん、何らかの理由で人類を襲ってきているから、人類は宇宙空間でヒディアーズと戦っているのだろう。

アニメ後半で、人間を遺伝子操作したものがヒディアーズだったことが分かったが、何故、そんなことをしたのかはアニメ内の説明を聞いていてもよく分からなかった。

遺伝子操作をして人間をより強力な生命体に進化させたいとする考えは分からなくはないが、強力な生命体になることの代償として、あのようなグロテスクな形状になることを拒絶しなかったのは何故だろう。

何らかの美しい信念があったのかもしれないが、遺伝子操作で巨大なイカのような化け物になった「元人間」が、遺伝子操作をしていない人間達を攻撃するようになった経緯がよく分からなかった。

正直、ヒディアーズの正体が人間だったと分かった時、唖然としてしまった。

 

ヒディアーズの存在には納得がいかない点があるが、主人公・レド少尉とヒロイン・エイミーが仲良くなる様子、たぶん、最終的には恋愛的な意味でお互いに惹かれていく様子は、良かったと思う。

レド少尉の性格が真面目であることに好感が持てたし、エイミーに対して、優柔不断ではないきちんとした態度をとっているのも良かった。

 

地球がほとんど水没してしまい、かつての科学文明も水没してしまった世界。

水没した世界の上で、舩に乗って生活を続ける人類。

悲惨な世界感だが、このアニメでは、船上で暮らす人々は幸せそうに見えた。

特に、ガルガンティアという巨大な船団での生活は、楽しそうだった。

科学文明が進んだ世界に住んでいたレド少尉には、笑顔がなかった。

人が幸せかどうかは、科学文明の発達度合だけでは決まらず、平和かどうか、戦争がないかどうか、という点で決まるのだなあ、といったことを考えさせられる良いアニメだったと思う。

 

  

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