アニメ『恋と選挙とチョコレート』を観た感想

絵がかわいらしかったので、観てみたアニメ。

アニメのタイトルに「選挙」という言葉が入っているのは新鮮味があった。

何の選挙だろうと思ったら、主人公達が通う高校の生徒会長になるための選挙だった。

1学年2000人、全校生徒6000人のマンモス学校「私立高藤学園」の生徒会長になって、何をしたいのかと思ったら、主人公達が属する食品研究部というお菓子を食べるだけの部活が予算削減のために廃部となりそうであったから、部員が生徒会長になって廃部を防ぎたい、ということ。

生徒会長に立候補する動機としては、面白い動機だと思った。

タイトルに含まれる「チョコレート」については、主人公・大島裕樹(オオジマユウキ)の幼馴染・住吉千里(スミヨシチサト)の弟が死んだことに関係する暗い話で出てくる重要な食品だった。千里がチョコレートを食べられない理由は分かったが、本当に悲しい話だ。千里がトラウマになってしまうのも仕方がない。

この件に限らず、このアニメは、暗い話題が色々とあるので、終始かわいらしい絵を観ていればよい、というほのぼのアニメではないので注意。

主人公の男子高校生の周りには、幼馴染の千里以外にも、かわいらしい女の子達が多数登場し、主人公が女の子達にモテまくるというよくあるハーレムアニメの雰囲気があることにはあるが、主人公が恋に鈍感ではなく、その場の雰囲気に流されることもなく、女の子達にきちんとした態度で接している姿には好感が持てた。

精神的に参っている千里に対しても、「恋じゃない」とわざわざ冷たく言い切った時には、「別に今言わなくても言いのでは」と思ったが、主人公としてははっきりとしておきたかったのだろう。

主人公と幼馴染の件を除外して考えると、個人的には、このアニメに登場するヒロイン達の中で気に入ったのは、東雲皐月(シノノメサツキ)と東雲葉月(シノノメハヅキ)の姉妹だ。(皐月が妹で高校生、葉月が姉で主人公達が通う学校の先生であり、食品研究部の顧問でもある。)

真面目な皐月が主人公に好意を寄せていく様子が微笑ましいし、葉月の先生らしからぬ面白い行動がよい。

先生である葉月が高校生である主人公に恋をしていることを正直に潔く告げるのは、格好いいと思って好感度が増した。

葉月が部室に設置したビールサーバで、高校生の部員達の目の前でビールを飲みまくっているのは、凄く面白い。

こんな先生、いるわけがないのだろうが、いたら面白いのだろうな、と思う。

終盤は、主人公と幼馴染・千里の暗い話、選挙戦で繰り広げられた妨害工作で千里が誘拐され、主人公がズタボロになりながら千里を助けようとするシーンばかりとなるので、東雲姉妹の登場シーンが減ってかなり残念だった。

全話観終って知ったことだが、このアニメの原作は、PCゲームとのことで、18禁のアダルトゲームだったようだ。

レンタルビデオ屋さんの普通のアニメコーナーに並んでいたものであるので、アニメそのものには特に視聴年齢制限はない普通のものだった。

とはいえ、きわどい発言やシーンはあるので、油断はできない。

アニメを最後まで観ても、アニメ第3話で主人公が葉月先生のことを「お母さん」と呼んだり、葉月先生の胸に顔をうずめながら抱きしめている謎については、未解決のままで気になって仕方がなかった。

謎が解決されるかどうかは分からないが、こ原作のゲームなどを楽しんでみる必要があるのではないかと思った。

PSP(プレイステーションポータブル)のゲームもあるようだったので、そちらもチェックする必要があるだろう。

PCゲームやPSPのゲームを買ってみようかな、という気になるほど、良いアニメだったのではないかと思う。

 

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