6歳の娘が「私の名前はひらがなではなくて漢字で言いなさい」って言ってきた

6歳の娘とお風呂に入り、風呂から出ようとした時に、明るく元気な声で次のようなことを言われた。

「私の名前○○○は平仮名ではなくて漢字で言いなさい」

この娘の言葉を聞いて私は衝撃を受けた。

「平仮名ではなくて漢字で『書きなさい』」であれば日本語の意味としては分かるし、賢いことを言うようになったなぁ、と感心するだけで衝撃などは受けない。

「平仮名ではなくて漢字で『言いなさい』」だから、衝撃を受けた。

娘の名前を声(音)で相手に伝える場合、名前を構成する「音」のそれぞれが平仮名であるとか、漢字であるとかは普通考えない。

あえて考えるとすれば、普通は、全部、平仮名であろう。

さて、私が衝撃を受けたのは、そのような日本語の意味を考えた時のおかしさ、不自然さなどではない。

「平仮名ではなくて漢字で『言いなさい』」

これは、たぶん、最近の小説やアニメでよく見かけるセリフだ。

アニメや小説と言っても範囲が広すぎるので限定すると、ライトノベル的な小説とライトノベル的な小説が原作となったアニメで、さらに限定すると、そんなセリフを吐くのは、大体がツンデレ系の若い女の子、という設定だろか。

6歳の娘が、ライトノベル的なツンデレ系の女の子みたいな発言をしたので、衝撃を受けてしまった。

しかも「言いなさい」という命令口調とは……。

このセリフを娘が考えたものとは思えない。

娘が最近読んだ小説かアニメより影響を受けているのだろう。

今の娘が読んでいる本はライトノベル的なものではなく、図書館で借りられる児童向けの本ばかりなので、たぶん、小説からの影響ではないだろう。

娘は、私が毎週買ってくる週刊少年ジャンプを嬉しそうに読んでいるので、週刊少年ジャンプの漫画から影響を受けている可能性はある。

しかし、そんなセリフを吐くキャラクターが登場しそうな漫画はあるだろうか……いや、あった。

「めだかボックス」という西尾維新が原作の漫画だ。

この漫画、私は面白いと思っているが、6歳の娘が楽しめる内容とは思えない。

西尾維新……ということで思い出した。

最近、娘と一緒に西尾維新原作のアニメ『化物語』を観た。

このアニメからの影響だろうか。

戦場ヶ原ひたぎ……ツンデレ?ツンドラ?の素敵なキャラクターを真似しているとは思い難い。

このキャラクターは、私はともかく、娘の好みではない。

娘の好みは、明るい元気なキャラクターだからだ。

(「とある科学の超電磁砲」の御坂美琴や白井黒子であれば、娘は大好きだ。)

しかし、色々と考えたが、このアニメ以外、思いつかない。

娘に、「それ、誰の真似をしているん?」と聞いてみたところ、

「カエル君」

という意外な返事だった。

え、女の子じゃなくて、男の子!?

と驚きながらも、「カエル君ってお友達?」と聞く。

「違う」

「じゃあ、何のアニメに出ているの?」

「えーと……」と説明に困る娘。

そのうち、風呂から出る娘を迎えに来た妻が「カエル君?……カヲル君?」と聞いて

「うん、そうだった。カヲル君だった」と娘が訂正した。

「え、カヲル君って何のアニメ?」と私が聞くと、

「最近、金曜ロードショーでエヴァンゲリオンやってたから、それかと思った」と妻から言われ、

「いや、カヲル君はそんなことは言わないだろう。何のアニメなん?」と改めて娘に聞く。

「アニマックスでやってた。カヲル君!」とのこと。

娘が「アニマックス」と言う時は、純粋にアニマックスで流れているアニメだけを指しているわけではない。

自宅で見えるアニメは、全てアニマックスと言っている可能性がある。

結局、私も妻も、娘が言っている「カヲル君(カオル君?)」が何のアニメのキャラクターなのかは分からなかった。

いつか分かる時がくるといいなぁ。

その時にまた衝撃を受けるのだろうか(苦笑)。

《11月24日9時1分追記》

昨夜この記事を書いている時にはもう娘が寝ていたので、それ以上の詳細を聞けなかったのだが、今朝、詳細を聞けた。

妻「カオル君以外に誰が出るの?」

娘「分からない」

私「ロボットは出てくるん?」

娘「出てくる」

それから色々と聞いていると、娘が面白いことを言った。

「ロボットがカタツムリを拾った」

ガンダムのような巨大なロボットが、小さなカタツムリを拾い上げるシーンを想像し、「そんなアニメあるのかなぁ」と思った。

しかし、これが大ヒントだと思った妻が、「カタツムリ カオル 平仮名」といったキーワードでGoogle検索すると、該当するアニメが見つかった。

なんと、キテレツ大百科だった。

娘が言うロボットはガンダムのような巨大なロボットではなく、6歳の娘よりも小さいと思われるコロ助のことだった。

第260話「コロ助のペット!ひらがなのかおる!?」で、コロ助がかたつむりを拾い、キテレツの家族と相談した結果「かおる」という名前を付け、その名前がブタゴリラというあだ名を持つ男の子「薫(かおる)」と同じ呼び方であるため、怒ったブタゴリラが自分の名前と区別するために、かたつむりの名前を呼ぶ時は平仮名、自分の名前を呼ぶ時は漢字にしろ、と言ったようだった。

詳しくは、以下のブログ記事(あらすじや感想が書いてある)を見ると良いと思う。

キテレツ大百科 コロ助のペット!ひらがなのかおる!? 感想
http://ameblo.jp/p-doll010/entry-10908604741.html

いやー、キテレツ大百科だったか。

ライトノベル小説とか、ライトノベル原案の小説とかで見かける「ひらがなではなくて漢字で言いなさい」のようなセリフは、ひょっとしたら、小説の作者が子供の頃に観たであろうこのキテレツ大百科のアニメから影響を受けているのかもしれないなぁ、などと思って少しおかしくなった。

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