Linuxインストール後の初回の再起動時に「Missing operating system」となり、Linuxが起動できない場合の原因の1つと解決方法

Windows OS(Windows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2003、Windows Server 2008等)がプリインストールされているマシンで、Windows OSを削除してLinux(CentOS 6等)を新規インストールしたい、という時がたまに(?)ある。

そんな時は、Linuxのインストーラに任せておけば、特に問題なくインストールが終わるのだが、インストール対象の環境によっては、Linuxインストール後の初回の再起動時に「Missing operating system」というエラーメッセージが出て、Linuxが起動できない場合がある。

このような場合考えられる原因としては、色々とあるのだろうが、原因の1つとして、ハードディスクが「RAID(レイド)」構成の場合、RAIDの設定に問題がある、ということだ。

RAIDの設定は、BIOSの画面、RAIDの画面で設定する項目があるので、環境に応じてそれらを見ていくことになると思う。

BIOSの画面だと、例えば、あるマザーボードだとBIOS画面では

Advanced > SATA Configuration > SATA Mode > [RAID MODE]

という設定項目があるので、そこで

(1)IDE Mode.
(2)AHCI Mode.
(3)RAID Mode.

といった3パターンのどれか1つに設定を変更することができる。

ここの設定を変更することでうまくいく場合があるかもしれない。

最近、私がハマったパターンは、そのBIOS画面での設定ではなく、RAIDの設定画面での設定だった。

RAIDの設定をどうにかしないといけないのであろうとは思っていたが、どうすれば良いかが分からなかった。

そんな時に偶然見つけたのが、以下のサイトの情報。

PRIMERGY TX100 S1 RAID環境へのCentOS5.6インストール
http://joint.aichi-u.ac.jp/mt3/2011/08/05_190400.php

OSインストール前には、RAID ConfigurationのClearが必要、ってどこかに書いておいてくれればいいのに。

これは、大ヒントだと思った。(このヒントのおかげで問題が解決したので、大感謝。)

早速、マシンの電源投入後にしばらく待ち、キーボードで「Ctrl + M」を押下し、

「LSI Software RAID Configuration Utility Ver C.05 Mar 03, 2011 BIOS Version A.10.03031333R」

というRAIDの設定画面を表示させる。

設定画面内に「RAIDを再構築する」に繋がる設定項目がないかどうかを探す。

Management Menu > Configure > Configuration Menu > Clear Configuration

と進むと、「Clear Existing Configuration」というメッセージが表示される。

「Clear Existing Configuration」は、「既存の(RAID)構成を削除する」ということ、か。

[Enter]キーを押下する。

「Clear Configuration?」と出るので、「Yes」で[Enter]キーを押下する。

「Existing Configuration Is Cleared
 Press Any Key to Continue」

というメッセージが表示される。

 「既存の構成を削除したので、(その他の作業を)続けるには、何かキーを押してください」ということなので、何かキーを押下する。

RAIDの設定画面を閉じ、再度、CentOSを入れ直すと、「Missing operating system」というメッセージが表示されなくなった。

しかし、CentOSは起動せず、今度は、「Missing operating system」というメッセージの代わりに、「Intel Boot Agent」が立ち上がってきて、エラーとなってしまった。

今度は、RAIDの設定ではなく、BIOSの設定だろうと思って、[F2]キー押下でBIOSの画面を開く。

BIOS画面で、

Advanced > SATA Configuration > SATA Mode > [RAID MODE]

となっていたので、ここで「RAID MODE」を「IDE Mode」に切り替えて再度マシンを再起動したところ、やっとCentOSが起動できた。

「RAID MODE」では起動できなかったということは、今はRAIDではない、ということだ。しかし、それは考えてみれば当たり前だ。

先ほど「Clear Existing Configuration」を実行し、既存のRAID構成を削除したからだろう。

そういえば、CentOS 6.2のインストール時に表示されたブートローダーの設定画面では、それまでのブートローダーのインストール先として、

「Install boot loader on /dev/ddf1MegaSR R1 #0.」

となっていたのが、

「Install boot loader on /dev/sda.」

と表示されていたのを思い出す。

「Clear Existing Configuration」で既存のRAID構成を削除した時に、「Install boot loader on /dev/ddf1MegaSR R1 #0.」というインストール先についても削除されたのだろう。

「RAID MODE」で使うためには、RAIDを再構築しないといけない。
もちろん、IDEモードでもCentOSは使えるが、せっかくなのでRAIDにしたいと思い、マシンを再起動して、RAIDの設定画面を開き、

Management Menu > Configure > Configuration Menu > New Configuration

で、RAIDを再構築した。(やり方がよく分からなかったので、RAIDのマニュアルをネットで探し、マニュアルに従って設定を行ったら、迷うことなく簡単に設定できた。)

そして、BIOSの設定画面を開き、

Advanced > SATA Configuration > SATA Mode > [IDE Mode]を
Advanced > SATA Configuration > SATA Mode > [RAID MODE]

に変更し、マシンを再起動すると・・・無事にCentOSを起動することができた。

今後もRAID構成のマシンにLinuxをインストールすることがある場合には、注意をしなくてはいけない、と思った。

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