VMware Player 3でのCentOS 6のインストールメモ(+ネットワーク設定)

※以下は、VMware Player 3.1にCentOS 6.0を仮想OSとしてインストールする簡易的な手順(メモ)となる。

1.VMware Playerを起動する。

2.メニューバーの[ファイル (F)]より、[新規仮想マシンの作成 (C) …]をクリックする。
 (「新しい仮想マシン ウィザード」が表示される。)

3.「新規仮想マシン作成ウィザードへようこそ」画面の「インストール元:」で「後でOSをインストール (S)」(仮想マシンは、空のハードディスクを1つ持つように作成されます)を選択する。

[次へ (N) >]をクリックする。

 ※「インストーラディスク イメージ ファイル (M)(iso)」を選択すると、「CentOS 64ビット が検出されました。このOSは簡易インストールを使用します。」と表示されるので、こちらの方がインストールが簡単そうだと思って当初はそのまま進めてしまった。その結果、たしかにインストールは簡単に終わったのだが、CentOSが英語版でインストールされてしまった。英語版を日本語版に設定し直せばよかったのかもしれないが、その手順を検討するのが面倒だったので、やり直すことにした。

4.「ゲストOSの選択」画面で「この仮想マシンにどのOSをインストールしますか。」と表示されるので、「ゲストOS」で「Linux」を選択し、「バージョン (V)」で「CentOS 64 ビット」を選択し、[次へ (N) >]をクリックする。

5.「仮想マシンの名前」画面で「仮想マシンに使用する名前を指定してください。」と表示されるので、「仮想マシン名(V):」に適当な名称を入力する。

※デフォルトでは、前画面の「ゲストOSの選択」で選択した「バージョン (V)」と同一の名称「CentOS 64 ビット」が入力されていた。
※同画面では「格納場所 (L)」も指定することができる。
デフォルトではWindowsのログインユーザ名のマイ ドキュメント配下に作成されるようだ。
《例》Windowsのログインユーザ名がAdministratorの場合
C:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\My Virtual Machines\CentOS 64 ビット

「仮想マシン名(V):」と「格納場所 (L)」の入力内容を確認後、[次へ (N) >]をクリックする。

6.「ディスク容量の指定」画面で「このディスクのサイズを指定してください。」と表示されるので、「ディスク最大サイズ (S) (GB)」でディスク容量を指定する。

※ディスク容量は、100MB単位で設定できるようだった。
同画面には「CentOS 64 ビットの推奨サイズ:20GB」と表示されていた。20GB以上だったらいいのかな、と思い、「100GB」としてみる。

※試しに、「ディスク最大サイズ (S) (GB)」で、0を指定すると、「指定されたディスク サイズは、この仮想ディスクに許可されたサイズを下回っています。0.1〜2040.0GBの範囲でサイズを指定してください。」という警告が表示された。

「仮想ディスクを単一ファイルとして格納 (O)」と「仮想ディスクを複数のファイルに分割 (M)」のどちらかを選択しないといけないのだが、「ディスクを分割すると、仮想マシンを別のコンピュータに容易に移動できるようになりますが、非常に大きなディスクではパフォーマンスが低下する可能性があります。」と同画面に記述されており、インストールするPCのスペックがあまり良くないことも考慮して、「仮想ディスクを単一ファイルとして格納 (O)」を選択する。
※デフォルトの選択は「仮想ディスクを単一ファイルとして格納 (O)」になっていた。

[次へ (N) >]をクリックする。

7.「仮想マシンを作成する準備完了」画面で「仮想マシンは次の設定で作成されます:」の下に表示される内容を確認する。

ハードウェアを変更したい場合は、[ハードウェアをカスタマイズ (C)]をクリックし、「メモリ」、「プロセッサ」(CPU)の設定を変更する。

[完了]をクリックする。
(※以上で仮想マシンの作成が終了するが、この段階ではCentOS 6はインストールされていない。)

8.作成された仮想マシン名を右クリックで選択し、「仮想マシンの再生」をクリックする。

「Operating System not found」と表示され、画面下部に「CentOS 64 ビットはこの仮想マシンにインストールされていません。インストール ディスクを挿入し、[仮想マシン再起動]をクリックしてください。」と表示される。

[CD/DVDの設定を変更]をクリックする。
「CD/DVD(IDE)」画面の「接続」欄で「ISOイメージファイルを使用する(M)」を選択し、[参照 (B)]をクリックして、「CentOS 64 ビット」のインストールに使用するISOファイルを指定する。

「CD/DVD(IDE)」画面下部の[OK]をクリックする。

[仮想マシンを再起動]をクリックする。

9.CentOS 6.0の設定を画面の指示に従って適宜行う

※以下は私のかなり適当な設定例。

仮想マシンの再起動が完了すると、「Welcome to CentOS 6.0!」画面が表示される。
 Install or upgrade an existing system
 Install system with basic video driver
 Rescue installed system
 Boot from local drive
 Memory test
という5つの選択肢より、「Install or upgrade an existing system」を選択し、[Enter]キーを押す。

CUIのCentOS 6のインストール画面が表示される。
「Welcome to CentOS for X86_64」画面が表示されたら、画面の指示に従ってインストールを進める。

「Disc Found」画面
To begin testing the media before installation press OK.
Choose Skip to skip the media test and start the installation.

インストールメディアのテストは省略したかったので、[Skip]を選択する。

GUIのCentOS 6のインストール画面が表示される。
[Next]をクリックする。

「What language would you like to use during the installation process?」と表示される。
デフォルトでは、「English(English)」が選択されているので、「Japanese(日本語)」を選択し直す。

「どちらのタイプのストレージデバイスにインストールしますか?」で

「基本ストレージデバイス」(一般的なストレージデバイスにインストール、またはアップグレードします。どのオプションが正しいのか不明な場合は、これが適切でしょう。)

「エンタープライズストレージデバイス」(SANs(Storage Area Networks)などのエンタープライズストレージデバイスにインストールするか、またはアップグレードします。このオプションにより、FCoE / iSCSI / zFCPなどのストレージデバイスを追加でき、インストーラが無視すべきデバイスを選別します。)

のどちらかを選択するように求められるので、「基本ストレージデバイス」を選択する。

[次(N)]をクリックする。

ドライブの処理中にエラー発生:
pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0
102400MB
VMware,VMware Virtual S
このデバイスは初期化が必要かもしれません。

再初期化すると全てのデータが消失します!
このアクションは再初期化を必要とする全ての他のディスクにも適用できるかも知れません。

Device details:
pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0

という警告画面が表示されたら、[全てを再初期化(T)]をクリック
(初期化は一瞬で終了した。)

「このコンピュータのホスト名を指定してください。ホスト名はネットワーク上でこのコンピュータを識別するために必要です。」
という画面で、以下を設定する。
 ・ホスト名:「localhost.localdomain」→「nobuneko」
 ・[ネットワークの設定]をクリックし、「ネットワーク接続画面」を表示する。
  [有線]タブで「System eth0」を選択し、[編集]をクリックする。
  [IPv4のセッティング]タブの「方式(M)」で「自動 (DHCP)」が選択されているので、「手動」を選択し、
  [アドレス]で[追加]をクリックし、
   「アドレス」に「192.168.2.4」
   「ネットマスク」に「255.255.255.0」
   「ゲートウェイ」に「192.168.2.1」
   「DNSサーバ(D)に「192.168.2.5」
   を入力する。
  [適用]をクリックする。

 [次(N)]をクリックする。

「使用するタイムゾーンの中で一番近い都市を選択してください」で「アジア/東京」を選択する。
同画面の「システムクロックでUTCを使用(S)」というチェックボックスはチェックを外す。

 [次(N)]をクリックする。

「rootユーザーはシステムの管理用に使用します。rootユーザーのパスワードを入力してください。」
の画面で、「rootパスワード(P)」、「確認(C)」にパスワードを入力する。

 [次(N)]をクリックする。

「どのタイプのインストールをしますか?」と表示される。

  • すべての領域を使用する
  • 既存のLinuxシステムを入れ替える
  • 現在のシステムを縮小する
  • 空き領域を使用する
  • カスタムレイアウトを作成する

の5つの選択肢で、デフォルトでは「既存のLinuxシステムを入れ替える」にチェックが入っている。
このチェックはそのままとする。
※既存のLinuxシステムを入れ替える:Linuxのパーティションのみを削除します(以前のLinuxインストールで作成したもの)。これは、ストレージデバイス上にすでに存在する他のパーティションは削除しません(NTFSやFAT32など)。

同画面の「システムを暗号化する(E)」、「パーティションのレイアウトをレビューまたは修正(V)」のチェックボックスにはデフォルトでチェックが入っていない。これらはそのままとする。

 [次(N)]をクリックする。

「ストレージ設定をディスクに書き込み中」という警告画面が表示される。
「選択したディスク分割のオプションを書き込みます。削除及び再フォーマットするパーティションにある
データはすべて失われます。」と表示されるので、[変更をディスクに書き込む(W)]をクリックする。
「フォーマット中」の画面が表示される。

フォーマットが終了すると、以下の設定を行う。

「CentOSのデフォルトインストールは最小限インストールです。オプションとして追加のソフトウェアを選択することができます。

  • Desktop
  • Minimal Desktop
  • Minimal
  • Basic Server
  • Database Server
  • Web Server

の6つの選択肢があるが、Minimalが選択されている。このままとする。

「ソフトウェアのインストールに必要な追加リポジトリーを選択してください。」は、
「CentOS」にチェックが入っているので、このままとする。

同画面で「次のステップでソフトウェアの選択を詳細にカスタマイズすることができます。
またはインストール後にソフトウェア管理アプリケーションでカスタマイズを行うこともできます。」とある
ので、[後でぐカスタマイズ(L)]を選択する。

 [次(N)]をクリックする。

インストール作業が自動で開始される。
「おめでとうございます。CentOSのインストールが完了しました。」と表示されたら、[再起動(T)]をクリックする。

再起動が終了し、

CentOS Linux release 6.0 (Final)
Kernel 2.6.32-71.e16.x86_64 on an x86_64

nobuneko login:

と表示されたら、OK。

VMwareの画面下部に表示されている

物理コンピュータにインストールするのと同じ要領で、CentOS 64ビットをインストールします。
インストールの完了後、OSが起動したら、[インストールを完了しました]をクリックしてください。

のメッセージの右側にある[インストールを完了しました]をクリックする。

これでCentOSの設定は終わったようだったが、他のネットワークからゲストOSであるCentOSに接続できなかったので、ネットワークの設定を再確認することにした。

10.VMwareとCentOS 6.0のネットワークの設定を確認する。

VMwareのメニューバーの[仮想マシン(V)]より「仮想マシン設定」画面を開き、[ハードウェア]タブのより、

ネットワークアダプタ>「ネットワーク接続」>「NAT:ホストのIPアドレスを共有して使用」

という設定を

ネットワークアダプタ>「ネットワーク接続」>「ブリッジ:物理ネットワークに直接接続(B)」

を選択した設定に変更する。

※「物理ネットワーク接続の状態を複製(P)」のチェックボックスはチェックが外れていたのでそのままとする。

[OK]をクリックし、設定を反映する。

→これだけではネットワーク接続ができなかった。

理由がさっぱり分からなかったので、VMwareのメニューバーのヘルプより、アップデートを確認すると、VMware 4.0.0がダウンロードできることが分かったので、それにアップデートしてみた。
→しかし、解決せず。

そもそもVMwareの設定が関係ない予感がしてきたので、CentOS 6の設定をよく見てみる。

vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE="eth0"
NM_CONTROLLED="yes"
ONBOOT="no"
HWADDR=00:0C:29:35:F4:FC
TYPE=Ethernet
BOOTPROTO=none
IPADDR=192.168.2.4
PREFIX=24
GATEWAY=192.168.2.1
DNS1=192.168.2.5
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=yes
IPV6INIT=no
NAME="System eth0"
UUID=5fb06bd0-0bb0-7ffb-45f1-d6edd65f3e03

なんと、

ONBOOT=no

になってた。

ONBOOT=yes

に修正して、

/etc/rc.d/init.d/network restart

とコマンドを実行し、ネットワークサービスを再起動する。

これで、ネットワーク接続に成功した。

仮想OSのネットワーク設定がうまくできない場合、最初っから、仮想OSであるから、VMwareの設定が悪いなどと思い込まずに、まずは仮想OS(今回の例だとCentOS6.0)の設定をよく見るべきである、と反省した。

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