Windows VistaでWindows Updateをしたらデフォルトゲートウェイが空になってしまった

私のPCではないのだけど、今日(もう昨日だが)、Windows Vista Service Pack1をWindows UpdateでService Pack2にアップデートしたところ、突然、インターネットに接続できなくなった。Windows Update後にインターネットに接続できなくなるトラブルはよくあることなので、どうせWindowwsのファイアウォールの設定などが勝手に変わったんだろう、よくあることさ、すぐ解決するさ、と思って甘く考えていたら、ハマってしまった・・・。
Windowsのファイアウォールを無効にしたり、Windowsをもう一度再起動したり、とりあえずLANケーブルを挿し直したり、LANケーブルを交換してみたり、別のHUBに接続してみたりと色々と簡単なことを試して効果がないことが分かると、次はLANドライバ関連を疑うことにした。
ドライバ関連だと面倒なので非常にイヤなのだが、仕方がない。
まず、ローカルエリア接続のプロパティで「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」の設定を見てみたら、「デフォルト ゲートウェイ」という項目が空になっていた。Windows Updateを実施する前には、ここにはIPアドレスが入っていたはずなので、Windows Updateの結果、デフォルトゲートウェイの値が勝手に空にされてしまったようだ。
まあ、仕方ないなぁ、じゃあ、もう1回入れたらいいかあ、と思ってIPアドレスを入れる。
そして、インターネットの接続を試す・・・うまくいかない。
あれ?入力ミスったかな?と思ってもう一度デフォルトゲートウェイの設定画面を開く。すると、先ほど入れたはずの値がまた空になっていることに気づく。何度入力して保存しても結果は同じだった。
面倒で大変嫌だったのだが、どうしていいかさっぱり分からなかったので、VistaからLANドライバを削除し、次に別のPCでLANカードのメーカー(Intel)のサイトからLANドライバをダウンロードし、VistaでそのLANドライバを再インストールしてみたが、全く効果がなかった。

Googleなどで色々と情報を探しているうちに、以下のサイトに出会った。

http://wildoldboy.cocolog-nifty.com/wild_old_boy/2009/05/windows-vista-s.html
http://kotonomi.jugem.jp/?eid=4911

なるほど、どうもレジストリを修正すれば解決しそうだということが分かった。
レジストリの場所はWindows VistaもWindows XPと同じで以下になるようだ。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\Interfaces\{**************}
※「**************」はよく分からない文字列。
※レジストリは、Windowsスタートボタンクリック後、「検索の開始」欄で「regedit」と入力し、Enterキーを押すとレジストリ エディタを起動できるので、その画面で編集が可能。編集に失敗するとWindowsが起動しなくなるなどもっと大変なことになるので、このエディタを使う時は自己責任で・・・。

さて、上記サイトによると、

「Defaultgateway」をダブルクリックし、この項目を開くと、
本来のデフォルトゲートウェイが2行目に入っており、1行目は空白になっている事が確認出来る筈

という記述があったのだが、私の場合は、「Defaultgateway」という項目そのものがなかったので、不具合の状況は少し違うのかもしれない。
(上記サイトのおかげで問題解決に繋がったので大変感謝している。)

私の場合は、レジストリ エディタの右側の画面の何もない部分で「右クリック」→「新規」→「文字列値」で「Defaultgateway」を手入力で追加し、そこでデフォルトゲートウェイのIPアドレスを入力した。そして、それだけではローカルエリア接続の情報が更新されないので、「ネットワークと共有センター」画面の左側にある「ネットワーク接続の管理」からローカル エリア接続アイコンを右クリックして「無効にする」を選択し、次にもう一度右クリックして今度は「有効にする」を選択する。この作業の結果、無事にインターネットに接続できるようになった。
・・・と喜んだのも束の間、Windowsを再起動すると、また接続できなくなった。
ローカルエリア接続の設定を見てみると、デフォルトゲートウェイがまた保存されていなことに気づく。そこで、レジストリ エディタを再度開いて確認してみると、再起動前までは、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\Interfaces\
の配下には、
{**************}
といったものが1つだけだったのに2つになっていた。
ただし、新たに増えた{**************}の中に入っているのは、「(既定) REG_SZ 値の設定なし」という項目だけだった。
いらんだろうなあ、と思って、新たに増えた{**************}は、{**************}ごと右クリックで削除し、再びローカルエリア接続の無効・有効化を行うことでインターネット接続が回復した。
しかし、Windowsを再起動すると、デフォルト ゲートウェイは空になるし、{**************}がまた1つ増える、という現象が繰り返した。上記と同じ手順で何とかインターネット接続を回復させ、どうしようかと思っていた時に、「そうだ、まだ適用していない最新パッチがあるかもしれない。きっとMicrosoftがこの不具合をもう解決してくれているはずさ!よし、今からWindows Updateをしてみよう」と思ってしてみた。そうすると、なんと、再起動しても問題なくインターネットの接続ができるようになった。
万歳!
たぶん、この時のUpdateは、おそらくService Pack2リリース後に発覚した色々な不具合を修正するパッチなのじゃないかと勝手に思っている。そうじゃなかったら、明日以降も問題が解決していないから、困ったことになる。だから、Microsoftが何とかしてくれたんだ、ありがとう!!!と、もうそう思って寝ることにする。
(どうか、明日はというか今日はVistaが元気に稼動しますように・・・。)

《後日談》この願いもこれまでの苦労もむなしく、翌日頃、このVISTAはフリーズして間もなく電源が切れるという別の問題があることが分かったので、もう購入元に修理依頼を出してしまった。電源が切れる現象は、購入時からたまに起きていたようなので(買った人はその重要事項を早く私に言ってほしかった・・・)、今回のWindows Updateとか関係なくて購入時からハードウェアがおかしかったのかなぁ。

・・・そして、2009年12月31日現在、まだこのPCは購入元から帰ってきていない(苦笑)。

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