赤川次郎 『いつか誰かが殺される』


大金持ちのおばあちゃん永山志津(ながやましず)の70歳の誕生日パーティーに息子達と娘が集う。おばあちゃんは、変わった性格をしていて、どんなものもゲームにして楽しんでしまう。例えば、娘の命が狙われたりすることだって、殺人だって…。一見、ユーモア溢れる作品のようだが、実は、寂しさや悲しさ、憤りといったものを感じることの方が多かった。最後まで読むと少し暗い気分になった。特に、高校一年生の重森敦子(しげもりあつこ)に起こる出来事は辛かった。

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秋本治 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 第127巻』

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赤川次郎 『早春物語』