赤川次郎 『早春物語』


17歳の女子高校生沖野瞳が主人公。赤川次郎の作品で、女子高校生が主人公の場合は、大体ユーモアに溢れたものが多いが、これは非常に悲しい物語だった。この本は、原田知世主演で映画化されているらしい。いつか見てみたいものだ。(この初版の表紙は、モデルの女の人—絵ではなくて写真—がアヤシイポーズをとっていて、最初、内容がかなりイヤラシイものじゃないかと心配になった。読んでみて、全然イヤラシイものではなかったので安心。私のような感想(誤解、心配)を持った人が、1985年当時多くいたのかもしれない。同年8月5日第5版、つまり、初版からわずか2ヵ月で、表紙は、別のノーマルな写真に変わっていた。興味がある人は、初版は図書館で見つかるので、初版でない表紙と見比べてみてください。)注:私のよく行く図書館には第2版がなかった。もしかしたら第2版で既に変わっているかもしれない。

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赤川次郎 『いつか誰かが殺される』

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赤川次郎 『復讐はワイングラスに浮かぶ』